Project/Area Number |
20H00898
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1210:Science education-related
|
Research Institution | 茗溪学園中学校高等学校 |
Principal Investigator |
Nakamura Taisuke 茗溪学園中学校高等学校, 教諭
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 –
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
|
Budget Amount *help |
¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2020: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
|
Keywords | NOSI / 科学的探究 / 探究活動 / 課題研究 / 高等学校物理 / 中学校理科 / 科学者共同体 / 理科教育 / 探究 |
Outline of Research at the Start |
中学校・高等学校の理科教育において、探究活動や課題研究が重視されてきているが、科学的探究とは何かという基盤的な視点が明示的・系統的に確立されているとは言いがたい。そこで、国内外の科学教育研究において注目されているNature of Scientific Inquiry(NOSI)に着目した。 中学校・高等学校の理科(物理分野)における探究活動や課題研究に取り組む生徒がもつNOSIへの見方について、実態を明らかにするとともに、中学校・高等学校の理科(物理分野)におけるNOSIに関する指導法を試行し、生徒がNOSIについてより深く理解することが探究活動や課題研究に与える影響を実証的に探る。
|
Outline of Final Research Achievements |
中高物理における探究活動や課題研究に取り組む生徒がもつNature of Scientific Inquiry (NOSI)への見方、NOSIの理解促進を図る中高物理の指導法について、実証的に探った。米国の探究教材の分析を通して、NOSIの理解を促す指導法の主要な特質が示唆された。探究活動や課題研究に取り組む生徒への調査では、生徒は研究活動を通じて探究の道筋の多様性に気づくとともに、考察等の場面で、想像性や創造性の存在を強く認識する可能性のあることが見えてきた。中学理科においては実験動画の視聴を通してもNOSIの理解の一端が浮き彫りとなり、NOSIの指導につながることが明らかになった。
|
Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
Nature of Scientific Inquiry(NOSI)は国内外の科学教育において注目されており、科学的探究とは何かを生徒自身が認識することによって、生徒の持つ科学的探究そのものへの理解が深まり、生徒の手がける科学的探究がより豊かになることが期待される。その点で、探究の重要性が強調される中高理科の授業において、NOSIの理解促進をいかに図るかは極めて重要である。NOSIに対して生徒がどのような理解を持ち、NOSIの理解促進がどのように進むかを把握することは、生徒が科学者の行う科学的探究の意義を知る上でも、生徒が科学的探究そのものについてより深い理解に至る上でも、大きな意義がある。
|