Project/Area Number |
20H00968
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3110:Agricultural chemistry, agricultural and environmental biology, forestry and forest products science, applied aquatic science, agricultural economics and rural sociology, agricultural engineering, veterinary medical science, animal science, and related fields
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
Hashiguchi Akiko 筑波大学, 医学医療系, 助教
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Project Period (FY) |
2020-04-01 –
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥410,000 (Direct Cost: ¥410,000)
Fiscal Year 2020: ¥410,000 (Direct Cost: ¥410,000)
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Keywords | リョクトウ / 免疫 / 産後 / 代謝 |
Outline of Research at the Start |
産前・産後の母体においては急激なホルモンバランスの変化により代謝異常や産後うつなどを引き起こす場合がある。植物生薬は産前・産後の健康増進手段として歴史的に広く用いられており、近年の研究から、主として免疫反応を調節することによりこれらの症状の緩和に効果を発揮すると考えられている。マメ科植物リョクトウは伝統的に一部の地域で産後食として推奨される食品である。生理活性の解析により、産後食としてのリョクトウは過剰な免疫反応の抑制等を通じて積極的に回復に関与していると考えられた。本研究では、リョクトウの肝臓における糖代謝への効果を検証し、分子的基盤を解明する。
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Outline of Final Research Achievements |
産前・産後の母体においては急激なホルモンバランスの変化により代謝異常や産後うつなどを引き起こす場合がある。植物生薬は産前・産後の健康増進手段として歴史的に広く用いられており、近年の研究から主として免疫反応を調節することによりこれらの症状の緩和に効果を発揮すると考えられている。マメ科植物リョクトウは伝統的に一部の地域で産後食として推奨される食品である。本研究では出産直後の状態を模倣するホルモン変動条件下において、リョクトウが肝臓での炎症関連脂質代謝と糖代謝関連遺伝子発現に影響を及ぼすことを明らかにし、その際、白血球の組織への浸潤が変化する可能性があることを示した論文として発表した。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
出産に伴う生理的変化に起因する不調については、自然な変化の一部であって病気ではないとみなされることが多かった。そのような状況もあってか、民間薬として女性の健康増進に活用されてきた薬用植物の利用法の適切さを裏付ける薬理作用の探求が十分とは言い難い。本研究ではホルモン変動による生理的変化の解析を通じて、産後は69個のタンパク質が変動する大きな生理的変化を伴う時期であることを明らかにした。多因子変動プロファイルを解析基盤とする手法により女性の健康増進に関わる薬用植物の生理活性効果分析の分野を推進することで、食品を活用した妊孕性維持による生活の質の改善に貢献することが期待される。
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