Project/Area Number |
20H00973
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3110:Agricultural chemistry, agricultural and environmental biology, forestry and forest products science, applied aquatic science, agricultural economics and rural sociology, agricultural engineering, veterinary medical science, animal science, and related fields
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Research Institution | National Institute of Genetics |
Principal Investigator |
SAKA Kimiko 国立遺伝学研究所, 技術課, 技術職員
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Project Period (FY) |
2020-04-01 –
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2020: ¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
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Keywords | ゼブラフィッシュ / CRISPR/Cas9法 / 遺伝子ノックイン / バイオリソース / CRISPR/Cas9 |
Outline of Research at the Start |
ゼブラフィッシュは基礎研究から創薬研究にいたるまで幅広く用いられる優れたモデル脊椎動物である。これらの多岐にわたる研究において、標的とする臓器や組織を自由自在に操作・改変する技術が求められている。そこで本研究は、申請者が所属する国立遺伝学研究所が保有する様々な細胞や組織で転写因子Gal4を発現するトランスジェニックゼブラフィッシュリソースを活用し、標的とする細胞や組織を改変するための新技術の開発を目指す。
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Outline of Final Research Achievements |
国立遺伝学研究所では、細胞・組織特異的にGal4を発現するトランスジェニックゼブラフィッシュを2000系統以上作製し、国内外の研究者に役立ててきた。本研究はそれらに着目し、Gal4系統がゲノム上にもつGal4遺伝子を標的として、CRISPR/Cas9法を用いた部位特異的ノックインによる有用遺伝子への置き換えを目指した。予備実験として、Gal4系統におけるGal4遺伝子へのmScarlet遺伝子を含むドナーDNAのノックインを試みたところ、291個体中15個体がmScarletを発現した。そのうち3個体を解析したところ、3個体ともにドナーDNAのGal4遺伝子への導入が認められた。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
ゼブラフィッシュGal4系統は、Gal4-UAS法によって目的とする遺伝子を様々な細胞や組織において発現するための系統である。本研究ではCRISPR/Cas9法によって、Gal4系統がゲノム上にもつGal4遺伝子への外来遺伝子のノックインに成功した。本研究で得られた知見を発展させることで、Gal4系統がもつGal4遺伝子を他の遺伝子発現制御システム、TetONシステムやCre-loxPシステム等の有用遺伝子へ置き換えることができると考えられる。これにより標的とする細胞・組織を多種多様な条件下で操作できる可能性が広がる。
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