Project/Area Number |
20H00991
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3120:Biology at molecular to cellular levels, biology at cellular to organismal levels, biology at organismal to population levels and anthropology, neuroscience and related fields
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
TANI Naoki 熊本大学, 技術部, 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2020-04-01 –
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2020: ¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
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Keywords | 質量分析 / 翻訳後修飾 / プロテオミクス |
Outline of Research at the Start |
ヒトゲノム解析が終わり、転写・翻訳後タンパク質による生体の調節機能や動的性質にスポットライトが当てられ再びプロテームに関する研究が盛んに進められている。特に、質量分析計を用いたプロテオミクスによりタンパク質の翻訳後修飾による調節機構を解明する研究が盛んに行なわれている。本研究では高性能質量分析計を用いた微量機能タンパク質の修飾部位特定の解析限界を検討し、微量タンパク質の修飾解析の見本となる測定・評価方法を確立することを目的し、MSとMS2データから修飾部位特定を目指すものである。
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Outline of Final Research Achievements |
装置の高感度・高性能・高速化により、網羅的解析ではごく僅かなサンプル量にて測定解析が可能となっているが、翻訳後修飾の解析では大量のサンプルを投入する必要があった。条件検討の結果、市販のHeLa細胞由来トリプシン消化物に混在する修飾ペプチドを確実に評価するには、数時間単位の分離溶出グラジエントが必要であることが判明した。カラム試料負荷量が最大に近いサンプルを投入することにより、微量タンパク質の修飾解析の評価が可能となった。一方、リン酸化ペプチド精製・クリーンアップキット用いた評価では、微量タンパク質のリン酸化修飾を網羅的に評価ができる結果を得た。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
現在、転写・翻訳後タンパク質による生体の調節機能や動的性質にスポットライトが当てられ、質量分析計を用いたプロテオミクスによりタンパク質の翻訳後修飾による調節機構を解明する研究が盛んに行なわれている。質量分析計を用いたタンパク質同定では、装置の高感度・高性能・高速化により網羅的解析を行う場合でもごく僅かなサンプル量にて測定解析が可能であるが、修飾解析となるとショットガン法を用いても相当量のサンプルを必要とする問題がある。プロテーム解析のスピードアップ、さらに生体内の調節機構に関わる研究へ進展も期待される。
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