Project/Area Number |
20H01021
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3180:Clinical pharmacy-related
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
TAKAHASHI MIKI 神戸大学, 医学部附属病院, 言語聴覚士
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥350,000 (Direct Cost: ¥350,000)
Fiscal Year 2020: ¥350,000 (Direct Cost: ¥350,000)
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Keywords | 頭頸部癌 / 化学放射線療法 / 嚥下障害 |
Outline of Research at the Start |
本研究の概要は、頭頸部癌の治療において根治とともに治療後のQOLの維持がより強く求められるため、言語聴覚士がリハビリテーションを行うことで、後遺症を軽減・予防、QOLの維持ができるではないかと計画した。頭頸部には摂食・嚥下、発声・構音など、QOLに直結する重要な機能が集中しているため、臓器温存を目的に化学放射線療法が選択されることが多い。しかし、治療後に嚥下障害をきたす症例は少なくない。本研究では、治療中から言語聴覚士がリハビリテーションを行うことにより、こうした後遺症を軽減・予防できるのかを明らかにしたい。
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Outline of Final Research Achievements |
中咽頭癌6名、上咽頭癌1名の症例を登録し、データはまだ蓄積中である。COVID19の影響で嚥下内視鏡検査や嚥下圧検査などの検査は実施できなかった。そのため、嚥下機能については経口摂取レベル(FOIS)で評価した。評価項目は開口範囲、ブローイングレシオ、FOISである。QOLについてはEORTC QLQ-C30とH&N35を用いた。 計画では治療後6ヶ月まで評価予定であったが、まだ蓄積中であるので、治療後3ヶ月の評価と治療開始時を比較した。開口範囲、ブローイングレシオ、FOISについても治療前後でいずれも変化はなかった。いずれの項目でも治療前と同様であり、訓練の効果を認めた。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
頭頸部には摂食・嚥下、発声・構音など、生命維持やQOLに直結する重要な機能が集中しており、進行頭頸部癌には化学放射線療法(CRT)が選択されることが多くなってきたが、摂食や嚥下に関わる筋肉が照射野に含まれるため、開口障害や鼻咽腔閉鎖機能不全、嚥下圧の低下、喉頭挙上障害などにより、治療後に嚥下障害をきたす症例は少なくない。本研究では、CRT治療中や治療後に言語聴覚士が介入し積極的にリハビリテーションを行うことにより、こうした後遺症を軽減・予防できる可能性を検討したが、治療開始時と治療3ヶ月後では開口範囲、ブローイングレシオ、経口摂取レベルでは変化はなく、リハビリテーションの効果を認めた。
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