Project/Area Number |
20H01065
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3180:Clinical pharmacy-related
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
Morishita Yukari 浜松医科大学, 医学部附属病院, 薬剤師
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Project Period (FY) |
2020-04-01 –
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2020: ¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
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Keywords | フルオロウラシル / 有害作用 / コホート研究 |
Outline of Research at the Start |
フルオロウラシル製剤であるS-1による副作用として、25.3%の患者において流涙、結膜炎、角膜炎などの眼障害が起こるとの報告がある一方で、5-FUを投与された患者において流涙・結膜炎の発現に関する報告は乏しい。また、5-FUは多様な癌種の治療に使用されるが、眼障害の発現頻度と治療法間での違いについては明らかではない。さらに、5-FU投与患者における眼障害の発現と涙液5-FU濃度の関連については報告がない。本研究では、フルオロウラシル(5-FU)投与患者における眼障害の発現率およびリスク因子について明らかにするとともに、5-FUの涙液移行率と眼障害の発現との関連を解明することを目的とする。
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Outline of Final Research Achievements |
本研究では、すでに眼症状の副作用が報告されているS-1投与患者とフルオロウラシル(5-FU)投与患者における眼障害の発現リスクを比較することで5-FUの投与と眼障害の発現リスクの関連を明らかにすることを目的とした。我々は2008年1月1日~2017年12月31日に 浜松医科大学医学部附属病院を入院または外来受診したすべての患者とし。5-FUの処方とS-1の処方における眼障害リスクの比較を行った。その結果、統計学的には有意ではないものの、5-FUの処方における眼障害の発現リスクはS-1群と比較して低い傾向にあることが示唆された。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
本研究の実施により、フルオロウラシル(5-FU)投与患者における眼障害の発現頻度およびそのリスク因子を明らかにすること、さらに、5-FUの涙液移行率との関連を解明することで、5-FUによる眼障害の早期発見が可能となり、眼障害の重症化による患者QOLの低下防止につながる。
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