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食品の特徴成分に着目した毛髪分析による飲食履歴の推定とその法科学的活用

Research Project

Project/Area Number 20H01126
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Review Section 3240:Society medicine, nursing, and related fields
Research Institution大阪府警察本部刑事部 科学捜査研究所

Principal Investigator

Miki Akihiro  大阪府警察本部刑事部 科学捜査研究所, 主席研究員

Project Period (FY) 2020-04-01 – 
Project Status Completed (Fiscal Year 2020)
Budget Amount *help
¥360,000 (Direct Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2020: ¥360,000 (Direct Cost: ¥360,000)
Keywords毛髪 / 薬毒物 / 飲食物 / 特徴成分
Outline of Research at the Start

本研究は、食品や飲料に含まれる特徴成分(カレーに使われるウコン等の香辛料、栄養ドリンクに配合の桂皮エキス、サプリメント食品等)に着目し、この様な物質を含む飲食物を摂食した場合に毛髪中にごく微量取込まれる可能性のある特徴成分等を、摂食後に採取した毛髪中から検出することにより、この種の飲食物の摂食の可能性の有無や摂取時期を推定する等により、犯罪捜査における毛髪分析の効果的な活用を図ることを目的とする研究である。

Outline of Final Research Achievements

毛髪は覚醒剤や睡眠薬等の薬物摂取履歴を記録した磁気テープに例えられる。飲食物中の特徴成分に着目し、摂食後の毛髪から特徴成分を検出することにより、その検出部位を毛髪分析における「日付の目印」として利用する等により、犯罪捜査への毛髪中薬物分析の正確かつ効果的な活用を図ることを目的として検討を行った。
毛髪中に取込まれ、検出の可能性が高い特徴成分として、コーヒー等に含まれるカフェインや、カプサイシンの代謝物であるバニリルアミン等の成分について、毛髪、尿等の生体試料からの検出を試みたところ、熟成系のナチュラルチーズに含まれるチラミンは毛髪中に取込まれて検出可能であり、本目的に有効と考え得た。

Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements

従来、薬物摂取日を特定するには、①偶々医療目的で投与された医薬品があれば、これを頭髪から検出し、その位置を基準にして分析対象薬物の検出位置との差から摂取日を推定するか、②頭髪を採取する前に日付のメモリとする医薬品を投与(例:10日間隔で2回)し、これを検出して分析対象薬物の摂取日を推算する以外に方法が無かった。しかし、特に②は倫理問題が重大な障害となる。よって、食品や飲料の特徴成分に着目し、上記の問題を解決する意義は大きいと考える。ただし、その犯罪捜査への活用においては、適切なデータ解析及び慎重な結果解釈が不可欠である。

Report

(2 results)
  • 2020 Annual Research Report   Final Research Report ( PDF )

URL: 

Published: 2020-04-28   Modified: 2023-03-23  

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