Outline of Research at the Start |
高齢者の肺炎発症には自力排痰困難が関連するため, 咳嗽力を向上させ, 自力排痰能力を高めることが肺炎予防の重要な課題であるといえる. 咳嗽力に関与する吸気筋力は, 加齢に伴い低下し, 特に虚弱高齢者では更なる低下を認める. そのため, 本研究では虚弱高齢者に対する吸気筋トレーニング(IMT)が, 咳嗽力に与える影響を明らかにすることを目的とする. 対象は虚弱高齢者60例, デザインはランダム化単盲検並行群間比較試験とする. IMTは30%の負荷で実施し, 頻度は30呼吸を1日2回, 毎日とし, 介入期間は8週間とする. 主要評価項目は咳嗽時最大呼気流量とし, 介入前後での変化を介入の有無にて比較検討する.
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