Outline of Research at the Start |
本研究の概要は, 病院に新たに設置するX線CT装置(以下, CT)の事前安全評価である遮へい計算に関する内容であり医療安全に関わる重要なテーマである. 遮へい計算には壁材などの遮へい材のX線に対する正確な透過率が必要である. 現行法令の透過率はレントゲン装置のX線エネルギー(約30keV)を想定しており, CTのそれ(約50keV)では過小評価の可能性がある. 特にCT本体を通過するX線が存在すると濾過作用によりエネルギーが非常に高くなるためさらに過小評価となる. そこで, CT本体から漏洩するX線エネルギー成分を解明しそれに対応した遮へい材の透過率データを構築する.
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