Project/Area Number |
20H01181
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01010:Philosophy and ethics-related
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Research Institution | Tokyo Woman's Christian University |
Principal Investigator |
大谷 弘 東京女子大学, 現代教養学部, 准教授 (30584825)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古田 徹也 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (00710394)
一ノ瀬 正樹 武蔵野大学, 人間科学部, 教授 (20232407)
片山 文雄 東北工業大学, 総合教育センター, 教授 (40364400)
石川 敬史 帝京大学, 文学部, 教授 (40374178)
乘立 雄輝 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (50289328)
青木 裕子 中央大学, 法学部, 教授 (60635671)
佐藤 空 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 准教授 (60749307)
野村 智清 秀明大学, 学校教師学部, 講師 (90758939)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥16,510,000 (Direct Cost: ¥12,700,000、Indirect Cost: ¥3,810,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2021: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2020: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
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Keywords | 常識哲学 / スコットランド啓蒙 / プラグマティズム / コモン・センス / 常識的実在論 / ウィトゲンシュタイン / トマス・リード / 創造性 / 哲学と文学 / スコットランド常識学派 / G.E.ムーア / 常識実在論 / 想像力 |
Outline of Research at the Start |
現代のように多様な価値観や情報が溢れる時代においては、我々の実践的文脈を離れた理性の明証性に訴えるような(通俗的な)個人主義的啓蒙思想は説得力を欠く。個人主義的啓蒙思想の理念に訴えるのでもなく、また権威に盲従するのでもなく、我々の実践に根差した形で思考し行為することの意義を徹底的に考える哲学としての常識哲学は、今日ますますその重要性を高めている。 本研究の目的は、これまで十分に検討されてこなかったこの常識哲学の展開を哲学と思想史の両面から明らかにし、その洞察と限界を見極めるとともに、それを通して現代の我々が様々な問題について思考する際に常識の果たすべき役割を明らかにすることである。
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は本研究プロジェクトの参加者が各自の基礎研究を進展させるとともに、学会発表や論文の公表などの成果を上げることができた。また、「常識と啓蒙研究会」を開催し、その研究成果を共有しつつ、それを議論した。具体的には(1)ウィトゲンシュタイン哲学における「常識」の位置づけの検討、(2)ヴィーコの「センスス・コムニス」概念の検討を通した、コモン・センス概念の思想史的な検討、(3)常識学派周辺の思想家としてのバーク、ヒューム、バークリなどの哲学史的、思想史的検討、(4)19世紀のスコットランド常識学派の代表者ウィリアム・ハミルトンの哲学およびその哲学史的位置づけの検討、(5)パースなど古典的なプラグマティズムの哲学者たちに対する、スコットランド常識学派の影響の確認、などといった点について考察を深めることができた。そこから、(i)ウィトゲンシュタイン哲学などの常識重視の哲学における創造性の位置づけ、特に文学的想像力の果たす役割と常識の関係、(ii)スコットランド常識学派と古典的プラグマティズムを核として、バーク、オークショット、ヒューム、バークリ、カヴェル、パトナム、ローティといった18~20世紀の英米の哲学史的、思想史的な交流を検討課題として確認することができた。他に、昨年度から引き続き「常識的実在論(common sense realism)」の現代的な可能性を検討しており、そのための前提として、18~19世紀のイギリスにおけるその様々な展開とそれに対する観念論(バークリ、フェリア―)を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は各自が順調に研究を進めることができた。また、研究の参加者同士で研究成果を共有し、研究成果をまとめる際の方向性について少しずつ議論を進めることができている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きオンラインで研究会を開催する。また、すでに研究成果をまとめる際の各自の課題について議論を開始しており、それをさらに掘り下げて議論することで、明確にしていく。その際にはオンラインでのやり取りに加えて、対面での検討会や研究会、打ち合わせなども行う。
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