Project/Area Number |
20H01303
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03010:Historical studies in general-related
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
竹内 真人 日本大学, 商学部, 教授 (20520729)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
勝田 俊輔 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (00313180)
石橋 悠人 中央大学, 文学部, 教授 (90724196)
馬路 智仁 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (80779257)
松永 友有 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 教授 (50334082)
福士 純 東京経済大学, 経済学部, 教授 (60600947)
小川 浩之 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 教授 (60362555)
渡辺 昭一 東北学院大学, 文学部, 教授 (70182920)
横井 勝彦 明治大学, 研究・知財戦略機構(駿河台), 研究推進員(客員研究員) (10201849)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥17,420,000 (Direct Cost: ¥13,400,000、Indirect Cost: ¥4,020,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2021: ¥6,110,000 (Direct Cost: ¥4,700,000、Indirect Cost: ¥1,410,000)
Fiscal Year 2020: ¥5,850,000 (Direct Cost: ¥4,500,000、Indirect Cost: ¥1,350,000)
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Keywords | イギリス帝国史 / コモンウェルス / 勢力圏 / 紐帯 / 共通意識 |
Outline of Research at the Start |
ナショナリズムの復活と相剋がもたらす今日的な諸問題に対して、従来の国際関係史、世界システム論、グローバル・ヒストリー等が捉えきれなかった側面を解明すること、それが本研究の課題である。本研究ではイギリス帝国史を遡り、イギリスが自治植民地や属領でブリティッシュネスという共通意識をいかに創出し、自国の勢力圏としてのブリティッシュ・ワールドを形成してきたのかを歴史学的に解明する。イギリスとの感情的紐帯を創出した「ソフト・パワー」と、イギリスとの経済的紐帯や軍事的紐帯を創出した「ハード・パワー」の関係に注目し、それぞれの紐帯がいかに関連しながらイギリスの勢力圏を確立してきたのかを分析する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、イギリスが自治植民地や属領でブリティッシュネスという共通意識をいかに創出し、自国の勢力圏としてのブリティッシュ・ワールドを形成してきたかを、①血縁・言語・宗教の共通性に基づく感情的紐帯、②貿易・金融・生産構造に関連する経済的紐帯、③武器移転や軍事援助による軍事的紐帯の関係に注目しながら総合的に解明することを目的としている。その目的を達成するために、令和5年度は、主として以下3つの課題を追究した。第一課題は、感情的紐帯の分析である。竹内はブリティッシュネスと人種主義・人種差別の関係性を考察するため福音普及協会(Society for the Propagation of the Gospel)文書の分析を開始し、勝田はヴィクトリア女王のアイルランド認識・政策に関する分析を行った。また、石橋は植民地世界における天文学と植民地統治の関係を考察するためにメルボルン天文台文書を分析し、馬路は南太平洋におけるポストコロニアル思想を探究した。第二課題は、経済的紐帯の分析である。松永は1880年代から1914年までの欧米諸国を通商政策によって比較検討し、福士は1911年米加互恵協定をめぐる論争を継続的に検討した。第3課題は、軍事的紐帯の分析である。小川は1950年代半ば~1970年代半ばのインド洋とケープ・ルートにおけるイギリスと南アフリカの海洋安全保障をめぐる関係を考察した。渡辺は中印紛争期の南アジアへの軍事援助を分析し、冷戦下での英米の新たな関係構築の実態を考察した。横井は「軍事同盟・安全保障体制」・「軍事ロジスティクス」・「軍産複合体」に注目して「軍拡の負の連鎖」の研究を継続した。昨年度に引き続いて、海外研究協力者のアパラジス・ラムナス、アンドリュー・ディリ―、レイチェル・ブライト、フェリシティ・バーンズが執筆した英語論文を日本語に翻訳する作業も行った。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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