Project/Area Number |
20H02248
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 22040:Hydroengineering-related
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Research Institution | Kyoto University (2022-2023) Tohoku University (2020-2021) |
Principal Investigator |
峠 嘉哉 京都大学, 防災研究所, 特定准教授 (90761536)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西野 智研 京都大学, 防災研究所, 准教授 (00609894)
城戸 由能 愛知工業大学, 工学部, 教授 (50224994)
高根 雄也 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エネルギー・環境領域, 主任研究員 (80711952)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥17,680,000 (Direct Cost: ¥13,600,000、Indirect Cost: ¥4,080,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2021: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2020: ¥6,630,000 (Direct Cost: ¥5,100,000、Indirect Cost: ¥1,530,000)
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Keywords | 林野火災 / 土壌水分量 / 乾燥指標 / フェーン現象 / 複合災害 / 消防力 / 消火水源 / 樹幹火傷 / 樹冠火 / 火災・豪雨複合災害 / 大気海洋指標 / トレンド分析 / EOF解析 / ウェーブレット解析 / UAV / SfM / 焼損度 / 乾燥害 / 極端気象災害 / 気候変動 / 延焼過程 |
Outline of Research at the Start |
大規模林野火災を対象として,極端気象災害としての乾燥害やその気候変動影響について評価することを目的とする.大気・土壌に関する種々の乾燥度指標を火災統計と比較し,火災の発生数・規模・焼損度との関係を推計する.乾燥が生じる機構や想定される気候変動影響について,土壌・大気のそれぞれについて数値シミュレーションによって評価し,通常時と乾燥時の延焼過程の違いを延焼モデルを用いて評価する.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,大規模林野火災を対象として極端気象災害としての乾燥害を水文学的に評価することを目的とする. 国内の林野火災の生起状況の統計分析を実施し,火災跡地の調査を実施した.日本国内における林野火災生起状況・消防力の時空間的な特徴を調査した.国内では林野火災は長期的な減少傾向にあるが,現在も年間1000件が生じている.消防力は全国的に整備されているが,消火水源や消火時間には地域的特徴があると考えられる.そこで,統計資料に基づく統計分析を都道府県別に実施した.現地調査では,2021年西宮林野火災を対象とした樹幹火傷の広域観測について広域に分析した.延焼形態が主に地表火であったことを示した.2017年尾崎半島林野火災跡地では,現地調査結果に基づく衛星リモートセンシングの利用可能性を検討し,樹冠火の生じた領域ではLandsatの光学センサでも検出可能である一方で,地表火のみが生じた領域では検出が困難であることを示した. 火災・豪雨複合災害の被災地として,2017年尾崎半島林野火災跡地における2019年台風19号豪雨による被災状況の分析を行った.火災後豪雨前に当たる2018年10月と,火災後豪雨後に当たる2020年3月におけるUAV観測に基づき,多時期UAV観測による詳細な地表面変化を抽出した.地表面の高度差・法線ベクトルの変化を捉えるなど,被災状況の理解につなげた. 全球で林野火災指標の変化を調査するため統計分析を実行した.気象データから推定される林野火災指標を複数選定し,トレンド分析や変化点分析を実施した.その結果,変化の時空間的な特徴を示した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度実施予定の内容は主に下記であった,(1)国内外の林野火災の生起状況の分析,(2)火災後豪雨の調査. (1)については,国内の林野火災の生起状況・消防力の時空間的特徴を調査するとともに,リモートセンシングの利用可能性,延焼形態についての現地調査が完了した.国外についても,長期の統計分析を実施でき,大気海洋指標との比較も実現できている.論文化が複数完了しており,当初の予定以上の成果を上げている.気候変動の影響評価の部分について,今後進める必要がある. (2)についても,釜石市における火災後豪雨の国内事例を対象に,UAV観測の成果の論文化が完了した.火災後豪雨を複合災害として捉えるための水文学的な枠組みを計画しているが,その分析を今後進める必要がある.
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの進捗を継続する予定である.最終年度であるため,各テーマについて成果の論文化を目指す. 国内外の林野火災生起状況とその長期変化について,乾燥害としての評価を進めるとともに気候変動の影響評価につなげる.将来予測だけでなく,過去の火災事例のデータ収集も実施し,その時空間的特徴の変化を調査する.国外の火災事例については,林野火災の深刻度を評価するための統計的な枠組みの開発に取り組んでおり,その論文化を目指す. 火災後豪雨については,継続的な調査観測を実施する.火災・豪雨の複合影響を水文学的に評価する.
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