Budget Amount *help |
¥17,550,000 (Direct Cost: ¥13,500,000、Indirect Cost: ¥4,050,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2020: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
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Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度には青色光照射を行った照射区および暗黒下の対照区で培養したバレンシアオレンジのフラベドを用いて、マイクロアレイ解析により「回青」の発生に伴う様々な代謝反応を調査した。その結果、クロロフィル生合成遺伝子CitHEMA1、CitCHLM、CitCHLH、CitCHL27、CitPORAおよびCitCAOの発現がすべての培養期間において照射区で対照区と比較して高いレベルを示し、クロロフィル生合成を調節する転写因子であるCitHY5の発現も同様に高いレベルを示した。さらに、集光性クロロフィルタンパク質をコードするCitLHCa、CitLHCbおよびビルビン酸からグルタミン生合成に向かう遺伝子CitPPDKの発現が照射区で対照区と比較して高いレベルを示したが、スクロース生合成遺伝子CitSSの発現がすべの培養期間において照射区で対照区と比較して低いレベルを示した。 また、‘太田ポンカン’のフラベドを窒素濃度50%(N50区)または100%(N100区)MS培地に植え付け、青色光照射にて4週間培養した。N100区と比較して、N50区ではフラベドの薄い緑色、低いクロロフィル含量、および高いβ,β-Xanthophyll含量を示した。遺伝子発現解析の結果、N50区でN100区と比較して、クロロフィル生合成遺伝子CitCS、CitCHL27およびCitPORAの発現が低いレベルを示し、クロロフィル代謝分解に関わるCitSGRの発現が顕著に高いレベルを示した。また、N50区でN100区と比較してβ,β-Xanthophyllの生合成遺伝子CitPSY、CitPDS、CitZISO、CitZDSおよびCitHYbの発現が高いレベルを示し、カロテノイド代謝分解遺伝子CitNCED2の発現が低いレベルを示した。 以上の結果より、青色光および窒素は様々な代謝関連遺伝子の発現を制御し、「回青」の発生を調節することが明らかとなった。
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