技術論の展開から見たジルベール・シモンドンの「自然哲学」の研究
Project/Area Number |
20J00134
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 01010:Philosophy and ethics-related
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
宇佐美 達朗 大阪大学, 人間科学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | シモンドン / 技術論 / 自然 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、20世紀フランスの哲学者ジルベール・シモンドンにおける技術論の展開を検討することで、その「自然哲学」の構想を再構成することにある。 シモンドンにおいて「自然」は、思考主体である人間と無関係に存在している自然物の総和でも、あるいはその存在が人間に依存する観念でもなく、それらの混合体として考えられている。つまり「自然」は人間よりも大きなものでありながら、人間の活動を通じて発明され、発展してゆく実在として概念化されている。本研究はこうした「自然」の発明と発展についての理論をシモンドンの「自然哲学」とみなし、技術論が必須のものとして組み込まれた新たな自然哲学として提示することを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
最終年度である2022年度は、海外渡航の制限も徐々に緩和されてきたこともあり、年度末にフランスへ渡航し、資料調査をおこなうことができた。とくにフランスにおける技術論関連の資料を確認できたことは大きな収穫だったと言える。 研究成果としては、昨年度の日仏哲学会秋季大会での発表をもとにした論文「シモンドン哲学における技術性の概念と人間主義の顛倒」が当該学会の機関誌『フランス哲学・思想研究』第27号に掲載されたほか、シモンドンの「個体-環境」概念をめぐる論文が『表象』第16号に掲載された。この論文は、個体とその環境のカップリングというシモンドンの概念をいわば反転的に「自然」へと適用することで、生命によって根本的に改変されていることを「自然」の本質とみなすものである。 また、エマヌエーレ・コッチャ『メタモルフォーゼの哲学』(松葉類との共訳、勁草書房、2022年)が刊行されたのにくわえて、この翻訳と関連する論文として、シモンドンを含むフランスの技術論の系譜について考察する論文を紀要『Limitrophe』第2号に寄稿した。『メタモルフォーゼの哲学』の翻訳は本研究とは別に開始されたものだったが、技術の考え方にはシモンドンのそれに通じるところがあり、最終的には本研究のテーマである「自然」についてもあらたな視座を与えてくれるものとなった。さらに、コッチャに関連するものとして『ユリイカ』2023年4月号に植物の哲学に関する論考を寄稿した。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(7 results)