Project/Area Number |
20J10680
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 54010:Hematology and medical oncology-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
伊藤 雄介 東京大学, 大学院医学系研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2021: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 骨髄系共通前駆細胞 (CMP) / 顆粒球単球前駆細胞 (GMP) / CD62L |
Outline of Research at the Start |
好中球と単球は共に造血幹細胞から顆粒球・単球系前駆細胞 (GMP)を経て分化することが知られている。感染症などに対して重要な免疫機能を有し、各々機能が異なるため、両者への分化は厳密に制御される必要があるが、その分化過程の詳細は未だ明らかになっていない。近年、従来定義されてきた造血前駆細胞は均一な集団ではなく、細胞ごとに特定の細胞への分化に偏っていることがわかってきた。本研究では、GMPの中で好中球特異的に分化する前駆細胞集団を同定し、その性質を解明するとともに、感染症や化学療法などの刺激に対する反応を解析することで、造血前駆細胞レベルで好中球産生を制御する機構を明らかにすることを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
既報のsingle-cell RNA sequencing dataを用いて、ヒト、マウスの骨髄系前駆細胞における分化の不均一性を規定する表面抗原としてCD62Lを同定した。Common myeloid progenitor (CMP)において、CD62L-high CMPがGMPへの分化に偏っていることをin vitroのcolony formation assay, liquid culture assay, 表面マーカー解析で示し、in vivoでGFPマウスを用いた移植実験により、CD62L-high CMPで血小板産生能が低下していることを示し、CMP内部のhierarchyをより詳細に解明した。CD62L-low CMP、CD62L-high CMPのRNAシークエンス解析を行い、これらの結果を裏付けた。次に、Granulocyte-monocyte progenitor (GMP)において、CD62L-negative GMPがGMP内で最も未分化な集団であること、CD62L-low GMPが好中球分化に偏ることをin vitro、in vivoの両面で示した。またLy6cとCD62Lを組み合わせることで、より詳細なGMP内の分化階層性を明らかにした。これらの成果はStem cell reportsに掲載された (Stem Cell Reports 2021;16:2871-2886)。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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