Project/Area Number |
20J14201
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 09020:Sociology of education-related
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
梅田 崇広 広島大学, 教育学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 生徒間トラブル / 相互作用 / エスノグラフィー / いじめ / 教育社会学 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は,学級内で生じる生徒の人間関係上のトラブル(以下、生徒間トラブル)の 構築過程を分析することで,トラブルが「いじめ」あるいは「その他の問題」として指導されるプロセスを,教師ー生徒間の相互作用から解明することである。具体的な研究課題は,以下の3点である。 ①生徒間トラブルの概念を明確化し,それを記述する方法論として,ナラティヴ理論に基づいたエスノグラフィー論について検討する。 ②トラブルを指導する上での,教師の指導論理について明らかにする。 ③学級内で共有されたトラブルがいかにして「いじめ」あるいは「その他の問題」として処理されるのか,その過程を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
(1)文献等の収集:2020年度は,いじめ研究や質的調査に関する方法論及び構築主義アプローチに関する先行文献を収集し,研究体制を整えた。 (2)担任教師へのインタビュー調査及び新たなフィールドでの調査:2020年度は,既存のデータに加え,2020年4月に当時の担任教師に対して,オンラインでWeb会議システム「Zoom」を用いて,1時間程度実施した。また,2020年6月から2021年3月まで,四国地方に所在する市立小学校で,児童間のトラブルに関するフィールドワークを行った。 (3)データ分析の結果と研究発表状況: 2020年度は,既存のフィールドワークで得たデータに加え,上記に記したインタビューデータ及び小学校でのフィールドワークで得たデータを分析した。第1に,教師が生徒間トラブルに対処するうえで,トラブルとキャリア教育との関連を分析した。そのための予備的研究として,「平成29年度文部科学省事業 特別支援教育に関する実践研究充実事業」における,キャリア教育に関するの実践研究を整理し,キャリア教育の実践的課題を明らかにした。第2に,上記を踏まえ,実際のフィールドワークのデータから,学校行事をめぐるトラブル場面を分析し,教師による日常的なトラブルへの指導実践をキャリア教育の実践として捉え直す可能性について言及した。第3に,既存のフィールドワークデータと担任教師へのインタビューデータを分析し,生徒間トラブルが学級内で「問題」として構成されない相互作用過程を明らかにした。その結果を,日本教育社会学会第72回大会にて発表した。第4に,新たに行った小学校でのフィールドワークデータをもとに,子どもたちによる新型コロナウイルス感染症を言語的資源とした関係性の調整実践の様相を描き出した。これらの成果は4誌に研究紀要及び学会誌に論文投稿を行い,3誌への掲載が決定された。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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