The Diffusion of Japanese Arts and Crafts during the Post-Japonism Period: A Comparative Study on the Situation in Japan, France and Vietnam
Project/Area Number |
20K00129
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01050:Aesthetics and art studies-related
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Research Institution | Shirayuri University (2021-2022) Kagoshima University (2020) |
Principal Investigator |
二村 淳子 白百合女子大学, 文学部, 准教授 (20782452)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | ポスト・ジャポニスム / ジャポニスムの往還 / カケモノ / インドシナ美術学校 / パリ植民地博覧会 / ベトナム絵画 / マルセイユ植民地博覧会 / 関口俊吾 / ベトナム近代美術史 / アリックス・エメ / 阮文素 / ファム・クイン / 日本文化会館 / 岡倉天心 / グエン・ヴァン・ト / Ung Hoe / ベトナム藝術 ベトナム芸術 / ルイ・ウルティック / 東アジア芸術論 / images-forces / 芸術論 / 美学 / 仏領インドシナ / ジャポニスム / ベトナム美術 |
Outline of Research at the Start |
「ポスト・ジャポニスム」というタームは、20世紀前半期の日本の美術あるいは美意識の海外への伝播を扱うために使われている。ここ数年の間、実証的研究が積み重ねられているものの全体像を浮かび上がらせているとは言い難く、今後さらなる調査を深める必要がある。 本研究では、このポスト・ジャポニスム期における、ベトナム・フランス・日本の三国間の日本美術と藝術の交渉──フランスによる日本藝術の拡散、ベトナムによる受容や領有、 日本による反応と接収──を明らかにすることを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
1.研究発表の進捗と報告 2022年度は、国際シンポをあわせて4本の講演・発表を行った。そのうち、11月にベトナムで開催された仏・越・日国際文化教育会議(@フエ師範大学)では、基調講演を担当することができた。フランス語で行った発表は、反響を呼び、新たな交流を生み出すきっかけとなった。また、夏に赴いたフランス海外文書館(エクス=マヴァン=プロヴァンス)、フランス国立図書館で新たな資料を入手することができ、テクスト読解を進めている。 2.書籍の執筆分担 2冊の書籍の分担者となり、当科研テーマの成果発表の場となった。一冊は『近代中国美術の辺界 : 越境する作品、交錯する藝術家』(勉誠出版)に「ベトナム絵画の父と兄―画家ナム・ソンの美術論」を執筆した。もう一冊は『現代ベトナムを知るための63章【第3版】』の美術の章を担当した。 3.海外の出版社との接触 フランスの出版社、メゾンヌーヴ社より、当研究成果である(『ベトナム近代美術史:フランス支配下の半世紀』(原書房))をフランス語で出版する機会のオファーを受けた。現在、少しづつ翻訳中であり、2023年度は時間を確保して翻訳を進めたい。 4.海外の研究機関との協力 フランスのアジア研究機関IrASIA(@マルセイユ)所長との交流があり、共同研究などの企画を行った。12月にフエ師範大学で行われた国際シンポジウムはそのひとつである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍によって、予定していた資料調査・現地調査は遅れている。しかし、これまでの研究成果をまとめて発表する機会に多く恵まれた。また、フランス語による出版の企画のオファーもあり、国外にも成果を発信する道が開けた。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、数度にわたる講演会などを通じ、主に国内における研究成果の社会還元ができた。2023年度は、国外にも研究成果を発表していきたい。 2022年の9月に、東洋学を専門とするフランスの老舗出版社、Maisonneuveから、出版のオファーを受け、現在、書籍『フランス近代美術史:フランス支配下の半世紀』(原書房、2021年)をフランス語に訳している。2023年度までに仏語訳原稿を入稿する予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(14 results)
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[Book] 現代ベトナムを知るための63章【第3版】2023
Author(s)
岩井美佐紀, 清水政明,柳澤雅之,下條尚志,樫永真佐夫,澁谷由紀,大田省一,芹澤知広,ファン・ハイ・リン,大泉さやか,ド・マン・ホーン, ゴ・ミン・トゥイ, レ・ホアン・アン・トゥー, 小髙泰, 比留間洋一, 加藤敦典,栗原浩英, 西村昌也, 二村淳子 そのほか
Total Pages
440
Publisher
明石書店
ISBN
4750355291
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[Book] 近代中国美術の辺界2022
Author(s)
瀧本弘之, 戦暁梅, 吉田千鶴子, 松村茂樹, 東家友子, 三山陵, 趙怡, 華天雪,佐々木幹, 陳琦, 呉孟晋, 劉建輝, 下田章平, 中尾徳仁, 菅野智明, 二村淳子, 李趙雪, 畑山康幸
Total Pages
372
Publisher
勉誠出版
ISBN
9784585325154
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