Re-examining Mori Ogai's Perspectives on "Languages" from Plurilingualism
Project/Area Number |
20K00319
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02010:Japanese literature-related
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
河野 至恩 上智大学, 国際教養学部, 教授 (60439338)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 森鴎外 / 複言語主義と文学 / 複言語主義 / 日本近代文学 / 日本語文学 / 言語哲学と文学 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、森鴎外の文学作品・翻訳・評論などのテクストやその基盤にある文芸思想における「言語」をめぐる諸問題を、「複言語主義」から再検討する試みである。鴎外の幼少期の言語習得と「母語」の問題、鴎外のドイツ語蔵書に見る複数言語を橋渡しする思考、鴎外の創作における複数言語の使用、鴎外と翻訳、鴎外の思想における「言語のあいだ」など、鴎外と「言語」に関わる重要なトピックを、近年の比較文学や言語哲学の知見を導入しながら再検討する。鴎外のテクストや思想と「言語」の関係を多角的に分析することにより、明治・大正期文学の言語環境の理解を深め、「複数言語から読む日本近現代文学」の問題系のさらなる展開を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、森鴎外の文学作品・翻訳・評論などのテクストやその基盤にある文芸思想 における「言語」をめぐる諸問題を「複言語主義」から再検討する試みである。明治・大正期の代表的な作家である鴎外のテクストや思想と「言語」の関係を多角的に分析することにより、明治・大正期文学の言語環境の理解を深め、文学と「言語」の関係を批判的に再検討することで「複数言語から読む日本近現代文学」の問題系のさらなる展開を目指す。 研究の3年目である2022年度は、本研究に関する研究発表を2回ベルリンで行い、それに合わせてベルリン国立図書館で調査を行った。2022年7月には、フンボルト大学における森鴎外没後100周年記念行事において、"Mori Ogai, a Multilingual Thinker" (多言語で考える人、森鴎外)と題して基調講演を行なった。基調講演では、「鴎外幼少期の言語習得と「母語」概念」「鴎外テクストにおける複数言語の使用について」「鴎外の思想における複数の言語・文化と「言語のあいだ」」の各トピックについて、現時点での研究成果を発表した。 また、2023年3月には、フンボルト大学森鴎外記念館における国際ワークショップ Mori Ogai and the Diversity of Knowledge に共同企画者として参加し、ワークショップにて発表を行なった。ワークショップ発表では、「鴎外テクストにおける複数言語の使用について」のトピックについて、小説「カズイスチカ」を中心に成果を発表した。 2023年3月のドイツ滞在の際には、ベルリン国立図書館において調査を行い、図書館の司書の方と今後の研究打ち合わせを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度、21年度は、新型コロナウィルスの感染拡大による渡航規制等のため、海外における調査・研究発表を全く行うことができなかったため、研究計画に遅れが生じた。また、国内外の図書館・ 資料館の閉館の影響もあり、資料の収集にも影響が出ている。 そのような制約の中、これまで、研究成果を論文(英文)、研究発表などで発表している。2023年3月には国際ワークショップを実施し、森鴎外研究の研究者と研究について生産的な議論を行うことができた。それと平行して、英語圏やドイツ語圏における複言語主義と文学に関する研究動向について、調査を継続している。 文献調査については、2022年度には海外での調査を実施した。今後、その成果を研究発表などの形でまとめていきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
【現在までの進捗状況】に記載した研究の遅れのため、本研究の研究期間を1年延長した。 2023年は、研究最終年として、さらなる研究成果の発表を目指す。特に、2022年度の研究発表の内容を基に、「鴎外幼少期の言語習得と「母語」概念」「鴎外テクストにおける複数言語の使用について」「鴎外の思想における複数の言語・文化と「言語のあいだ」」のトピックについて、研究成果を論文にまとめ、投稿することを目指す。 また、「鴎外と日本文学の翻訳」についても、研究発表、論文などを通し、研究成果の発表を目指す。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)
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[Book] Crossing the Borders to Modernity: Fictional Characters as Representations of Alternative Concepts of Life in Meiji Literature (1868-1912)2022
Author(s)
Stephan Koehn, Chantal Weber, Shion Kono, Toshiaki Kobayashi, Timothy J. Van Compernolle, Indra Levy, Matthew Koenigsberg, Massimiliano Tomasi, Gala Maria Follaco, Kinji Yamamoto, Makoto Goi, Martin Thomas, Frank Jacob, Hiroshi Takita, Martha-Christine Menzel, Yoshitaka Hibi, Ingrid Fritsch
Total Pages
356
Publisher
Harrassowitz Verlag
ISBN
9783447118033
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