中世王朝物語の文学史的位置づけに関する時代・ジャンル横断的研究
Project/Area Number |
20K00320
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02010:Japanese literature-related
|
Research Institution | Seisen University. |
Principal Investigator |
藤井 由紀子 (青谷由紀子) 清泉女子大学, 文学部, 教授 (70551943)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 真弓 帝塚山大学, 文学部, 准教授 (20420416)
丹下 暖子 明石工業高等専門学校, その他部局等, 講師 (40726650)
箕浦 尚美 同朋大学, 文学部, 准教授 (70449362)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
|
Keywords | 中世王朝物語 / ジャンル横断 / 木幡の時雨 / 日記 / 説話 / お伽草子 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、中世王朝物語を研究対象として、同時代・他ジャンルの作品との相互関係を精査することにより、中世文学としてのその位置づけを明確にしていくことを目的とする。 従来、中世王朝物語の研究は、中古の〈物語〉研究者がその多くを担ってきたため、他の中世文学との関わりについてはいまだ不明な点が多い。本研究は、中古文学研究者と中世文学研究者との共同研究という形を取り、定期的な研究会の開催を通して、中世王朝物語と他ジャンル(特に〈お伽草子〉〈説話〉〈日記〉)の諸作品との関連性を洗い出していく。作品相互の関係性が見通せるデータの整備と、分析結果のまとめとなる注釈書の刊行を目指す。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は研究計画の三年目にあたる。前年度までコロナ禍の影響で実施できなかった対面での研究会を初めて開催することができ、写本調査なども行うことができた。オンライン(Zoom)研究会とあわせて、以下2回の研究会を開催し、『木幡の時雨』の注釈作業を進めた。 ▼第5回ミーティング(2022年8月23日(火)・24日(水)):1日目は、徳川美術館の見学と蓬左文庫での調査(『しのびね』『夢通路物語』等の中世王朝物語の写本)を実施した。2日目は、同朋大学において、『木幡の時雨』の注釈作業(中世王朝物語全集【一】~【一一】)を行った。本文の読解作業を進めながら、注釈が必要となる箇所について、一語一語の検討を行い、問題箇所を洗い出すという作業を実施した。特に、物語前半で舞台となる奈良の地名については、本文読解だけでは距離感を掴みかねたところがあり、今後、実施踏査が必要であることを確認した。 ▼第6回ミーティング(2023年3月24日(木)13:00~14:00):オンライン(Zoom)にて実施した。次回ミーティングの検討箇所(中世王朝物語全集【一二】~【一九】)の確認と、今後の研究計画のすり合わせを行った。 本年度は、論文や学会発表等の研究実績はなかったものの、注釈書刊行に向けて、実質的な注釈作業に入ることができ、それぞれの専門分野からの知見を持ち寄った討議ができたことは有意義であった。使用されている語句については、時代的には新しいもの(室町期以降か)が混じっていることも確認された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度の研究自体は比較的順調に進んだものの、前年度までの遅れ(コロナによる影響による)が完全に取り戻せたとは言いにくいため。
|
Strategy for Future Research Activity |
『木幡の時雨』の注釈作業を進めていきたい。対面研究会のほうが作業が進むことがわかったので、来年度からも対面での研究会を可能な限り実施して、遅れを取り戻したい。
|
Report
(3 results)
Research Products
(2 results)