Project/Area Number |
20K01681
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07040:Economic policy-related
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Research Institution | Saitama University (2022) Kyushu University (2020-2021) |
Principal Investigator |
青木 恵子 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 准教授 (10546732)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤井 研樹 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 講師 (20583214)
工藤 隆則 摂南大学, 理工学部, 講師 (80736695)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 経済実験 / 木質バイオマス暖房 / フィールド実験 / バイオマス / 選択型実験法 / 木質バイオマスエネルギー / 実験経済学 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は持続可能な木質バイオマスタウン実現に必要な食農林環エネルギー経済システムの設計を理論・経済実験・マルチエージェントシミュレーションの相互フィードバックから検証することである。このために、(1)不確実性下での農家の木質バイオマス利用努力を動学的に検証し、(2)消費者の木質バイオマス利用農産物の価値を計測し、(3)持続可能な木質バイオマスタウンのための食農林環エネルギー経済システムを提言する。
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Outline of Annual Research Achievements |
R4年度は問1)農家の木質バイオマスエネルギー利用努力の理論検証を論文としてまとめあげた。海外ジャーナルに投稿したが採択していないため、論文改訂や再投稿先を検討中である。また、ハウス栽培も2年目も続けてペレット暖房機によるハウス栽培として適切な作物を選出した。これより、当初販売予定だった茄子やピーマンやキュウリは湿度環境に敏感で生育不良が著しくて病害虫の汚染のため、販売状況までたどり着けなかった。しかし、ミニトマトや豆類は生育状態も良く、委託農家先の市場において通常期の2倍以上の売値で取引された。今後は、生産量がまだまだ少ないため、生産量の拡大を考える必要が出た。 問2)消費者の木質バイオマス利用農産物の価値評価を探るための調査を実施した。この調査では、単価の高いイチゴを対象として、イチゴの色味や味だけでなく、栽培過程としてバイオマスやソーラ暖房の利用の有無、オーガニック栽培かどうかを属性として一般人1000人のオンライン調査を実施した。結果は色味の価値が一番高かった。また、特筆すべき点としては、ソーラよりもバイオマス暖房の方がイチゴの価値を高める効果が示唆された。 問3)持続可能な木質バイオマスタウンのための食農林環エネルギー経済システム設計のためのシミュレーションを用いて、問1と2の効果を検証した。シミュレーションの結果では、、①消費者同士が評判を交換できる市場、②カーボンフットプリントのある市場、③農家が生産過程を公開する市場、④農家の自主規制のある市場の中で、②や④が市場において①や③よりも高い価値を導き出すことを示した。よって、問3のフィールド実験では②あるいは④を実際にポップ等で情報公開する予定であった。しかし、コロナの影響で②に関しては二酸化炭素量の計算に時間が掛かるため年度内に間に合わないことが分かった。よって、④のみを協力農家の委託先の店舗に情報をアップした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ感染のためスケジュールの再調整が発生し、問3のデータ収集が年度末ギリギリに始まった。このため、現在もデータ収集中である。このため、学会発表や論文作成が少しずれた。
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Strategy for Future Research Activity |
最終的なデータ収集がコロナの影響により遅れて、R4年度末頃からの開始となった。このため、R5年度は各問に関する論文を国際学会等で発表する。また、海外ジャーナルなどに投稿する。
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