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認知症高齢者のスピリチュアルペインの緩和を目指すコミュニケーションモデルの開発

Research Project

Project/Area Number 20K02313
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 08020:Social welfare-related
Research InstitutionKansai University of Welfare Sciences

Principal Investigator

都村 尚子  関西福祉科学大学, 社会福祉学部, 教授 (40573944)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田中 典子  清泉女子大学, 文学部, 教授 (30217062)
種村 理太郎  関西福祉科学大学, 社会福祉学部, 講師 (00737497)
三田村 知子  関西福祉科学大学, 社会福祉学部, 准教授 (70624964)
河村 諒  愛知県立大学, 看護学部, 准教授 (40578423)
竹田 直樹  関西福祉科学大学, 社会福祉学部, 助教 (60962834)
成清 敦子  関西福祉科学大学, 社会福祉学部, 教授 (30446025)
高井 裕二  大阪歯科大学, 医療保健学部, 講師 (40848892)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Keywords認知症高齢者 / スピリチュアルペイン / BPSD / コミュニケーション / スピリチュアルケア / BPSD
Outline of Research at the Start

認知症高齢者へのコミュニケーション法の多くは欧米からもたらされており、日本のものはほぼ見受けられない。さらに、認知症高齢者のスピリチュアルペイン(人間存在の根源的問題に触れる痛み:以下、SP)に関する研究も少ない。
本研究では、認知症高齢者が呈するSPを緩和するための簡便かつ日本の風土や習慣に合ったコミュニケーション法を開発・実施・検証を行うことを通して、より質の高い認知症ケアを可能にする汎用性のあるコミュニケーションモデルを提案する。そのために、BPSD(行動・心理症状)とSPの関連について検証し、認知症高齢者のSPに関するアセスメントシートを開発・検証していく。

Outline of Annual Research Achievements

認知症高齢者のスピリチュアルペイン(本研究ではスピリチュアルペインを「人間存在の根源的問題に触れる痛み」とする。以下、SP)に関する研究は少ない。さらに認知症高齢者へのコミュニケーション法は欧米からもたらされており、簡便で日本発のコミュニケーション法はほぼ見受けられない現状にある。そこで本研究は、まず、認知症による行動心理症状(以下、BPSD)とSPの関連について検証し、認知症高齢者のSPに関するアセスメントシートを開発・検証していく。そして、認知症高齢者のSPを緩和する、簡便で日本の風土や習慣にあったコミュニケーション法を開発・実施・検証を行うことを通して、より質の高い認知症ケアを可能にする汎用性のあるコミュニケーションモデルの開発を目指している。
本研究は5ヵ年計画であり、初年度は、認知症高齢者のBPSDとSPの関連を検証すべく、高齢者施設において認知症高齢者のBPSDが表出された場面を録画し、当該データを文字化、分析を行った。2年目は、認知症高齢者のSPに関するアセスメントシートの開発に向けて検討を行い、村田氏等の理論をもとに開発された「SpiPas」を根拠とし、特定場面のSPの可能性を蓄積した。さらに、蓄積した特定場面におけるSPの可能性について、エリクソンの発達課題やマズローの欲求段階等の理論を根拠とし、総合評価として示すアセスメントシートを開発した。3年目は、これまでに収集した事例について、開発したアセスメントシートの試行を試みた。
令和5年度は、5ヵ年計画の4年目に位置され、認知症高齢者のスピリチュアルペインの緩和を目指すためのコミュニケーション法を考案し、その試行を行った。考案したコミュニケーション法を研究メンバーが実践した結果を、令和5年度関西福祉科学大学総合福祉科学学会学術集会にて口頭発表を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本年度は、まず認知症高齢者のスピリチュアルペインの緩和を目指すためのコミュニケーション法の考案を行った。具体的には、認知症高齢者の基本情報を事前に把握した上で非言語的コミュニケーションとして「アイコンタクト」と「反射(相手と同じ表情・声のトーン・動作を終始一貫して行う)」を最優先で行い、言語的コミュニケーションとして「反復」と「質問(まず開かれた質問を行い、解答が難しそうであれば閉じられた質問を行う)」を行うというものである。
続いて、考案したコミュニケーション法の効果の検証として、1事例においてコミュニケーション法を試行した。3ヶ月間の実施の前後比較を通して、スピリチュアルペインを背景とすると考えられたBPSDに変化がみられたことから、考案したコミュニケーション法はスピリチュアルペインの緩和に寄与する可能性が窺われた。
本年度までに認知症高齢者のスピリチュアルペインの緩和を目指すためのコミュニケーション法が考案され、その試行も行った。そのため、本年度の「コミュニケーション法の考案及び試行」という研究計画は達成されており、研究はおおむね順調に進展しているといえる。

Strategy for Future Research Activity

昨年度より行っている、コミュニケーション法を実践し、アセスメントシート及び高齢者施設の職員の評価をもとにコミュニケーション法の効果について検証を行うことを継続していく。そのうえで、コミュニケーションモデルを提示する。研究の方法としては、前年度の報告書で示したものを継続させていく。
また、研究開始当初予定していた海外研究者との交流をリモートにて実施し、これまでの研究経過をふりかえり、学術的な意見交換を設けることを予定している。
その後、コミュニケーションモデルは学会発表等で示すとともに、小冊子や動画教材も作成し、対外的に発信していく予定である。

Report

(4 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • 2021 Research-status Report
  • 2020 Research-status Report
  • Research Products

    (8 results)

All 2024 2023 2022 2021 2020

All Journal Article (2 results) Presentation (6 results)

  • [Journal Article] 五感対話法入門講座連載第9回『デイケアに通う利用者に作業療法士が五感対話法を実施した事例』2024

    • Author(s)
      都村 尚子
    • Journal Title

      臨床老年看護

      Volume: 30(1) Pages: 82-85

    • Related Report
      2023 Research-status Report
  • [Journal Article] 認知症高齢者へのスピリチュアルケアの重要性に関する研究 : コミュニケーションモデルとアセスメントシートの開発を目指して(その1)2023

    • Author(s)
      都村 尚子
    • Journal Title

      地域ケアリング

      Volume: 25 (2) Pages: 54-56

    • Related Report
      2022 Research-status Report
  • [Presentation] スピリチュアルペインの緩和に向けたコミュニケーション法の開発ーZ氏の事例に焦点をあててー2024

    • Author(s)
      三田村知子、都村尚子、田中典子、河村諒、竹田直樹、種村理太郎、塩田広子
    • Organizer
      第14回関西福祉科学大学総合福祉科学学会
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      2023 Research-status Report
  • [Presentation] 認知症高齢者が抱えるスピリチュアルペインのアセスメントについて-B氏の事例を通して-2023

    • Author(s)
      竹田直樹、都村尚子、三田村知子、種村理太郎、田中典子、河村諒、塩田広子、中辻このみ、夛良昌子
    • Organizer
      第13回総合福祉科学学会
    • Related Report
      2022 Research-status Report
  • [Presentation] 認知症高齢者の抱えているスピリチュアルペインを探索する-A氏の事例を通して2022

    • Author(s)
      都村尚子、三田村知子、種村理太郎、田中典子、河村諒、竹田直樹
    • Organizer
      第15回日本スピリチュアルケア学会学術大会
    • Related Report
      2022 Research-status Report
  • [Presentation] 認知症高齢者のスピリチュアルペインに焦点をあてたアセスメントシートの検討2022

    • Author(s)
      都村尚子、三田村知子、種村理太郎、田中典子、成清敦子、髙井裕二、 河村諒、竹田直樹、中辻このみ、塩田広子、多良昌子
    • Organizer
      第12回総合福祉科学学会
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      2021 Research-status Report
  • [Presentation] 認知症高齢者のスピリチュアルペインの緩和を目指すコミュニケーションモデルの開発~先行研究の動向~2021

    • Author(s)
      都村尚子、三田村知子、成清敦子、種村理太郎、髙井裕二
    • Organizer
      第11回総合福祉科学学会
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      2020 Research-status Report
  • [Presentation] 認知症高齢者へのスピリチュアルケアの重要性~D氏の語りと行動から2020

    • Author(s)
      都村 尚子
    • Organizer
      第13回日本スピリチュアルケア学会学術大会
    • Related Report
      2020 Research-status Report

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Published: 2020-04-28   Modified: 2024-12-25  

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