Project/Area Number |
20K03238
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09080:Science education-related
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Research Institution | Hakuoh University |
Principal Investigator |
後藤 学 白鴎大学, 教育学部, 准教授 (80632801)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | STEAM教育 / 評価 / 伝統工芸品 / 伝統文化 / ポートフォリオ評価 / 幾何学模様 / 数学文化 / STEAM |
Outline of Research at the Start |
これまでの初等・中等教育における学習は,各教科に分かれたカリキュラムが中心であったが,これまでの研究により数学の文化を採り入れた授業が可能であることが明らかとなった。 PISAなどの国際調査で示された,学ぶ必要性や意欲を見出せない日本の現状について,児童・生徒が数学に関連した世界の芸術や文化に親しむようになり,数学の価値観を高め,より数学を学ぶ必要感を持つようになることが期待できる。 海外では,STEAM教育プログラムの開発が盛んに行われているが,時代の流れが速く開発を急ぐ必要がある中で,本研究によってSTEAM教育における他領域と融合したカリキュラムが増加することを目指していく。
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Outline of Annual Research Achievements |
1) 数学的要素を含む芸術・文化に関する現地調査では,イギリスの大英博物館と科学博物館,ナショナル・ギャラリー,イタリア・ミラノのレオナルド・ダ・ヴィンチ国立科学技術博物館,フィレンツェの新大聖堂博物館の現地調査を行った。これらの博物館には事前に調査した展示物を遙かに上回る数学的な要素を持った展示物があることを確認できた。しかし,資料が膨大な数に上っているため分析が完全に終わっていない。 2) 実験授業による,芸術に関することから数学的要素を抽出した教材の検討については, 収集した題材は数学的な事柄と関連があるものであるが,調査地でどれだけの数学的・教育的価値があるかどうか,教材として構成できるかどうかを判断することには予想通り限界があった。そのため,資料を持ち帰り現在も数学的・文化的な価値や内容,難易度を詳細に調査中である。そのため教材の選定,教材作成,授業計画までは取り組めていない。 3) 数学と芸術に関するSTEAM教育として,教育課程に組み入れ実施する方法の提案では,現在,教員養成課程の大学生を対象とした予備授業を計画しており,そのカリキュラムを検討している。また,カリキュラムを検討する中で,本研究では研究対象に含めていなかった教員養成や学生の学習状況を判定する新しい評価方法が必要であることが明らかになったため,それらの方法について調査・研究する必要性が生じてきた。 STEAM教育による児童・生徒への学習効果の評価方法は確立していないが,先に教員養成のための教育評価を検討することで児童の評価につなげていく考えである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究期間が再延長され時間を得ることができたが,研究の途中で新たな課題が生まれてきて,それに関する調査を行ったためやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は残っている研究課題を残りの研究期間で行うことができる予定である。
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