近世ヴェネツィア共和国による帰属都市への建築的介入
Project/Area Number |
20K04895
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 23040:Architectural history and design-related
|
Research Institution | Tama Art University (2023) Japan Women's University (2020-2022) |
Principal Investigator |
青木 香代子 多摩美術大学, 美術学部, 准教授 (00597065)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
|
Keywords | ヴェネト / 都市形成史 / 広場 / ヴェネツィア / イタリア / 都市史 / 建築史 / 近世 / ヴェネト地方 |
Outline of Research at the Start |
近世には、イタリアの多くの都市でルネサンスの理論に倣った建築的介入がおこなわれた。当時ヴェネツィア共和国に帰属していたパドヴァ、ヴィチェンツァ、ヴェローナも同様で、いずれも16世紀から17世紀初頭にかけて、主要な街路や広場で建築的介入があったことが確認できる。本研究では、この3都市にみられる建築的介入のなかで、各都市における政治的中心としての役割を担った広場が、いずれもヴェネツィア共和国の主導でおこなわれたことに着目する。そして、その意匠や計画・建設に至る議論を調査・研究することで、都市に表出する支配都市ヴェネツィアの社会的背景や政治的意図、帰属都市との関係性等を解明していく。
|
Outline of Annual Research Achievements |
当初の研究計画では、令和5年度はヴェローナのピッアッツァ・デイ・シニョーリ、ロッジア・デル・コンシリオ、パラッツォ・デル・コムーネを主な対象に、ヴェネツィア国立古文書館やマルチャーナ図書館における資料調査と現地調査からヴェローナで行われた都市改造の実態を明らかにするとともに、そこに関わるヴェネツィア政府の計画意図の有無、またその内容を整理・分析する予定であった。しかしながら、本研究課題は初年度、次年度(2021-2022年度)がコロナ禍にあり現地調査が困難だったことが要因となり、研究が遅れている状況である。したがって、当該年度は、調査地をヴェローナからパドヴァに変更し、ピアッツァ・デイ・シニョーリとその周辺の主な建築と都市の形成史を整理した。更に、ヴィチェンツァについても、昨年に引き続き、すでに収集済みの資料の翻訳や分析を継続した上で、2024年3月には現地調査を実施した。その結果、当初の研究対象だったパドヴァ、ヴィチェンツァ、ヴェローナに加えて、今後、トレヴィーゾの都市形成史についても調査・研究する必要性を見出し、急遽、現地において、トレヴィーゾに関する基本文献と既往の研究の収集をおこなった。なお、2023年7月7日にイタリア文化会館において行われたシンポジウム「イタリア都市史研究への挑戦-その軌跡と展望」において、「近世ヴェネツィアにおける社会的変革と都市空間」として、本研究の位置づけと意義等について口頭発表をおこなった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究や初年度および次年度(2021-2022年度)がコロナ禍にあり、渡航を伴う現地調査が困難だったことが主たる要因となり、研究がやや遅れている状況にある。
|
Strategy for Future Research Activity |
最終年度にあたる2024年度は昨年度までに実施できなかった現地での調査を実施する。また、現地調査を効率良く進めるために、日本国内でも現地の図書館等のオンラインサービス等を活用しながら、資料収集・翻訳・分析をもとにした基礎調査を綿密におこなっていく予定である。
|
Report
(4 results)
Research Products
(1 results)