瀬戸内海島嶼部における地上デジタル放送難視聴地域のための伝送方式の研究
Project/Area Number |
20K04994
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 25010:Social systems engineering-related
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Research Institution | Kagoshima National College of Technology (2021-2022) Hiroshima National College of Maritime Technology (2020) |
Principal Investigator |
佐藤 正知 鹿児島工業高等専門学校, 電気電子工学科, 准教授 (50453949)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 地上デジタル放送 / 時空間符号化 / 中継局協調送信 / 難視聴地域 / ラジオダクト伝搬 / オーバーリーチ干渉 |
Outline of Research at the Start |
瀬戸内海島嶼部や海域では特殊な電波伝搬が生じるために地上デジタル放送の視聴が難しい地域があり、これらの難視聴地域を解消するために瀬戸内海沿岸及び芸予諸島には多くの中継局が設置されているが解決には至っていない。また、近年では地上デジタルテレビ放送の高度化方式である4K・8K放送の地上波放送の技術開発が進められており、その要素技術の中に複数の中継局が協調して送信することで通信容量を向上させる方式が採用されている。 本研究では、この中継局協調送信を通信品質の改善の用途に用いることで地上波テレビ放送を視聴可能な地域が拡大できることを示す。
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度は昨年度に製作したテレビ電波の屋外計測装置(ディジタルレベルチェッカ―,大容量モバイルバッテリー,ノートパソコンなどにより構成)を用いて鹿児島高専(霧島市)の敷地内や周辺地域、中継局が多数存在する長崎県や熊本県との県境のある八代海(長島町)にてテレビ電波の測定実験を行った。今年度の測定実験では、指向性の強い八木アンテナを使用しており、指向性の向きを物理的に360度回転させることでマルチパス伝搬の状況を簡易的に測定している。しかしながら、本研究の計算機シミュレーションの際に用いる通信路のモデル化に必要な周囲の地物や建物からの反射波について、先行波との到来時間差や指向性利得の差によって生じる電圧レベルの差を考慮した測定結果の補正ができておらず、モデル化までは達成することができなかった。次年度では、指向性の弱いアンテナや無指向性のアンテナを用いてマルチパス波の受信タイミングの差が測定できる方法を採用することで、通信路のモデル化を進める予定である。 一方で、計算機シミュレーションを利用した伝送特性の評価を昨年度に引き続いて進めており、本研究課題で用いられるMIMO伝送をマルチユーザ環境に拡張したMU-MIMO伝送法の検討では、伝送容量を高めるためにユーザ間やストリーム間で直交した仮想通信路を生成してマルチストリーム伝送を実現する送信プリコーディング法を提案及び評価を行い、4件の口頭発表(内、2件は研究室所属の学生による発表,2件は国際会議での発表)を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナウイルス感染症のために予定していた電波の測定実験を実施することができず、進捗が1年近く遅れている。計算機シミュレーションによる伝送方式の評価については順調に進められている。
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Strategy for Future Research Activity |
通信路モデルの作成のために無指向性アンテナを用いた測定システムを作成して測定を行う。また、並行してレイトレーシングを用いたマルチパス伝搬モデルの作成も行い、モデル化を行う。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)