Project/Area Number |
20K06232
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 40040:Aquatic life science-related
|
Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
池田 大介 北里大学, 海洋生命科学部, 准教授 (00466806)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Keywords | 培養肉 / ニホンウナギ / 筋細胞 / 脂肪細胞 / RNA-Seq |
Outline of Research at the Start |
近年、人工肉が注目を集めている。人工肉には植物性原料を肉に似せて作る「疑似肉」と、動物細胞を培養して肉を作る「培養肉」に分けられる。培養魚肉についても研究が行われており、米国Finless Foodsは2017年9月、コイの筋前駆細胞を培養して培養肉を作製し、魚コロッケの試食会を行った。このように培養肉に関する研究は、魚類を含めて現在多く行われている。そこで本研究では、漁獲量が激減し、資源の枯渇が危ぶまれているニホンウナギの培養肉開発に関する基礎研究を行う。
|
Outline of Annual Research Achievements |
1. 前年度に続き、ニホンウナギ幼魚より筋組織を分離し、筋芽細胞/筋前駆細胞の初代培養を試みた。筋組織片より遊走した細胞を回収するだけでなく、コラゲナーゼやトリプシン等を使用して酵素的に細胞を分離する方法を確立することができた。分離した細胞を培養して筋管様細胞へと分化させ、抗筋関連タンパク質抗体を用いて免疫染色を行ったところ、同タンパク質の発現が確認された。
2. 分離した筋芽細胞/筋前駆細胞の継代培養を続けていくと、筋芽細胞/筋前駆細胞から増殖が活発な線維芽細胞へと置き換わってしまうことが示唆されたが、これはあくまで外部形態から予想された結果である。そこで、筋組織より分離直後の細胞集団と、ある程度継代した細胞集団より全RNAを抽出し、RNA-Seqによる発現変動遺伝子の同定を行った。その結果、継代回数の増加とともに筋関連遺伝子だけでなく、脂肪細胞に関連する遺伝子の発現量が減少することが強く示唆された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究できない期間が続き進展が遅れていたため。
|
Strategy for Future Research Activity |
ニホンウナギ筋組織から筋芽細胞が分離可能であることが明らかとなった。しかしながら、同細胞集団の継代培養を続けていくと、筋細胞から増殖が活発な線維芽細胞へと置き換わってしまうことが遺伝子発現変異からも強く示唆された。今後、線維芽細胞の混入を防ぎ、より効率的に筋芽細胞のみを分離・濃縮する方法を確立していく予定である。
|
Report
(3 results)
Research Products
(1 results)