挙児を希望する有配偶女性に対するリプロダクティブライフプランニング支援の構築
Project/Area Number |
20K10940
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58070:Lifelong developmental nursing-related
|
Research Institution | Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
アンガホッファ 司寿子 岩手県立大学, 看護学部, 准教授 (30381304)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉沢 豊予子 東北大学, 医学系研究科, 教授 (80281252)
中村 康香 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (10332941)
吉田 美香子 東北大学, 医学系研究科, 教授 (40382957)
武石 陽子 東北大学, 医学系研究科, 助教 (00586505)
川尻 舞衣子 東北大学, 医学系研究科, 助教 (70815852)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
|
Keywords | 有配偶女性 / ライフプラン / 妊孕性 / プレコンセプションケア / 妊孕性リテラシー / 家族形成 / キャリアプラン / 既婚女性 / 挙児希望 / 妊孕性知識 / リプロダクティブライフプラン |
Outline of Research at the Start |
子どもを希望する有配偶女性の中には、年齢による妊孕性低下を漠然と認識しながら、現実には妊娠を先延ばしている現状がある。その背景に、年齢による妊娠・出産リスクの知識や、不妊の知識が低い、あるいは知識があっても自分にはあてはめられず、希望すれば子どもができるという潜在的意識の影響が推測される。 よって本研究では、有配偶女性の妊娠・出産および不妊に関する知識の習熟度および身体的状況の実態を明らかにするため、質問紙およびインタビュー調査を実施する。 また、そこから明らかになった実態をもとに、有配偶女性に不足している知識の提供を中心に、リプロダクティブライフプランの支援を検討する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
リプロダクティブライフプランの支援プログラム作成に向け、未産の有配偶女性が、妊孕性(妊娠・出産および不妊)に関する知識と生殖のライフプランをどのように考えているかを明らかにすることを目的にインタビュー調査を実施した。 研究者が講師を担当する、いきいき岩手支援財団令和5年度ライフプランセミナーに参加した、これから夫婦として新生活をスタートさせようとする新婚で、未産の女性への参加協力依頼をした。また便宜的な参加協力も依頼し、合計2名の女性からインタビューの協力を得た。 2名の研究対象者は、面談時どちらも結婚して約半年経過しており、将来的に挙児を希望していた。年齢は20代と40代で、それぞれ理由は異なるが、子どもができにくい可能性を意識している語りがあった。そのため不妊の検査や治療を考慮し、受診のタイミングなど思慮していることが明らかになった。また、将来の妊娠・出産に向けて、本人なりに生活のこころがけをしており、葉酸摂取については知識として持っていた。加えて、女性の語りには、子どもを持つことと自身の就業や配偶者の状況などを考慮している様子があった。 子どもができにくいかもしれないが、いずれ持ちたい、というライフプランの希望はありながらも、自身や夫の置かれた状況の影響の大きさが推測された。妊孕性や不妊の知識はあり、妊娠に向けた生活のこころがけをしていても、ライフプランには自身や配偶者の社会的状況の考慮をしていることを理解した健康教育や支援が求められると考える。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
インタビュー調査の計画段階では、対象を5名として質的に分析する予定であった。目標とした対象者数を達成できなかったため、リクルート方法に課題が残った。対象者を追加してインタビューを実施し分析を進めたい。
|
Strategy for Future Research Activity |
今回の2名の対象者の質的分析を進める。また、追加でインタビューを実施し、分析結果を生殖のライフプランニング支援の構築につなげ、その評価まで実施する。 今回の結果から、妊娠に向けた生活習慣や不妊のリスクに関する知識はある程度あることが見えてきた。しかし、新婚夫婦対象のライフプランセミナーの参加者の感想からは「年齢が高くなると妊娠・出産や子どもの健康のリスクが高くなることを初めて知った」という言葉があり、児への影響はまだあまり理解されていないことが推察される。また「先延ばしをせずに夫婦でライフプランを考えることが大事だとわかった」といった言葉が寄せられている。ライフプランに関して、既婚の女性は自身のことに加え、配偶者の状況や夫婦の関係性も重視していると考えられることから、女性の知識に留まらず、産まれてくる児の健康、夫婦の関係性も意識した健康支援を検討する必要がある。
|
Report
(4 results)
Research Products
(1 results)