ポップカルチャーを中心とした天皇・皇族・皇室表象の研究
Project/Area Number |
20K12824
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 01040:History of thought-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
茂木 謙之介 東北大学, 文学研究科, 准教授 (00825549)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 天皇 / 皇族 / 皇室 / 表象 / ポップカルチャー / ジェンダー / SNS / ナショナリズム / スピリチュアリティ / オカルト / 幻想文学 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、戦後から現代の天皇・皇族・皇室の表象について、特にポップカルチャーにおけるイメージを中心的に検討し、その様相を明らかにすることを目的とする。 特に2010年代以降、ポップカルチャーにおける天皇表象の数は増加傾向をたどっている。これらは時に皇室に関するオカルト的想像力を喚起し、また時に同時代の歴史認識問題を浮き彫りにするものであり、現在の皇室をめぐる状況を考察する上で欠かすことのできない。本研究では特に昭和天皇と皇族女子の表象を中心的に検討し、同時代の主要メディアや絵画・映画・文学における天皇・皇族・皇室表象と比較を試み、それらを通して従来の近現代天皇制研究を刷新する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度はポップカルチャーにおける天皇・皇族・皇室像に関して継続的な調査・分析および成果報告を行った。 まず、調査の点では国立国会図書館を中心とした資料調査や直接資料を入手することによってその厚みを増すことが出来た。特に1980年代以降の雑誌資料については規模の大きい資料体作成の可能性を見出すことができた。なお、調査の過程でスピリチュアルな天皇像の展開との接続にも気づくことが出来、それに関する調査も各所において実施した。 次に成果報告に関しては、単著1、口頭報告3を得ることが出来た。単著『SNS天皇論 ポップカルチャー=スピリチュアリティと現代日本』(講談社選書メチエ、2022)においては、ポップカルチャーを消費する皇室と、皇室を消費するポップカルチャーの双方について分析を行い、現代文化における皇室とポップカルチャーの関連についての見取り図を示した。特に皇室によるポップカルチャーにおいては、従来確認されてきたハイカルチャーに承認を与える主体としての皇室のあり方の再演が確認され、逆にポップカルチャーにおける皇室消費においては皇室からの言説を補強・補完するようなものが確認できる一方で、問題提起的なものもの見出すことができた。今後の皇室イメージを占ううえで興味深いサンプルといえよう。また、口頭報告においては、ポップカルチャーのなかにも浮上してくるスピリチュアルな天皇像について分析を行った。 来年度以降これらの成果を踏まえたさらなる調査・分析・成果報告を期している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査分析が順調に進み、単著1、口頭報告3を得ることが出来たため。
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Strategy for Future Research Activity |
課題に内在する様々な可能性に気づくことが出来たため、今後さらなるリサーチを遂行するとともに成果報告を積み重ねたい。
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Report
(3 results)
Research Products
(15 results)
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[Book] 日本学の教科書2022
Author(s)
伴野 文亮、茂木 謙之介
Total Pages
208
Publisher
文学通信
ISBN
9784909658739
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