Project/Area Number |
20K12920
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02010:Japanese literature-related
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Research Institution | Kumamoto Gakuen University |
Principal Investigator |
村上 義明 熊本学園大学, 外国語学部, 准教授 (30849683)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 和漢朗詠集 / 版本 / 出版 / 書肆 / 朗詠 / 日本文学 / 注釈 / 往来物 / 版面 / 書籍目録 / 寺子屋 / 北村季吟 / 岡西惟中 / 高井蘭山 / 山崎美成 / 橋本徳瓶 / 日本古典文学 / 江戸時代 |
Outline of Research at the Start |
平安時代に成立した『和漢朗詠集』の近世・近代における受容についての研究である。商業的な出版がなされはじめた当初から現代に至るまで継続して刊行され続けている『和漢朗詠集』諸本および関連書を調査・分析することで、出版・流通・注釈等の変遷について考察し、本書が江戸時代の人々にどのように認識されたのか、またそれが近代にいたってどのように変わっていったのかを明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
江戸時代から近代にかけての『和漢朗詠集』(以下、「朗詠集」と表記)の受容にかんする研究課題のうち、本年度は、昨年度から継続している、江戸時代における朗詠集の版本の整備と、その流通にかんする研究を行った。これは、この時期に数多く刊行された朗詠集をもとに、主として、その版面の構成要素に着目し、それらの差異や種類の変化を分析することで、それぞれの版本の性質等をはじめ、その整備と流通について明らかにするものである。この研究成果については、本年度中に論文として発表することを計画していたが、進度に遅れが生じている。 これに関連して、「朗詠集」の名を有する資料についての分析や、『伊勢物語』や『古今和歌集』といった朗詠集以外の古典籍の出版状況の確認、それから書籍目録類の記述を用いた分析も継続して行う必要がある。 上記の研究に目途が立ち次第、次年度は、江戸時代の人々による朗詠集そのものに対する認識や、「朗詠」という芸についての状況も視野に入れた研究を行う計画である。そのために、これまで同様に、資料の収集と分析を行うが、なかでも随筆類に記された内容をもとにした研究に取り組みたい。 以上の研究により得られた成果をもとにして、今後、近代における朗詠集の受容についても明らかにしていきたい。具体的には、まず日本文学史における本書の位置づけを明確にするとともに、近代以降に発表された論文・解説等の分析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究の進度に遅れが生じているため。
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Strategy for Future Research Activity |
①資料の収集と分析 ②学会もしくは研究会等における研究発表 ③論文の執筆
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