日本語教育を目的とした学習者における拗音・半母音の異聴の解明
Project/Area Number |
20K13085
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02090:Japanese language education-related
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
井下田 貴子 早稲田大学, 日本語教育研究センター, 准教授(任期付) (80735994)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 母音 / 半母音 / 拗音 / 日本語学習者 / 中国語母語話者 / 音声知覚 / 音声生成 |
Outline of Research at the Start |
非母語話者は「学習言語の文脈」において、「学習言語の音素」を「母語の音素」で代用することが多々あり、このことが原因で、発音の誤りや異聴の可能性が高まることはよく知られている。中国人日本語学習者の場合、日本語の「う」「お」を後続母音とする半母音「ゆ,よ」において、「う」と「お」の識別の混同が、音声生成・知覚の両面で観察される。本研究では、半母音・拗音における母音と子音の音響特徴量に着目し、中国人日本語学習者の知覚識別境界および識別の手掛かりを探る。
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Outline of Annual Research Achievements |
【研究目的】 本研究の最終目的は、中国人日本語学習者の半母音・拗音に対する知覚識別の手掛かりを探り、日本語の音声習得に必要な音響特徴量の詳細を解明することである。中国人日本語学は、音声生成・知覚の両面において、2母音/o/、/u/ が子音に後続すると、特に半母音、拗音での母音の混同が生じやすくなる。本研究では、これらを解決するために、以下の2点をリサーチ・クエスチョンとして設定し、その成果を日本語非母語話者の学習支援、音声研究への学術的貢献を目指す。1)中国人日本語学習者における半母音「ゆ・よ(/ju, jo/)」 の知覚識別の手掛かりが「フォルマント遷移の傾きにある」と仮定し、音響的に検証を行う。2)「母音→ 半母音→ 拗音」の順に複雑化する音響特徴について、音声知覚の実態を明らかにし、各段階に見られる知覚の手掛かりを体系的に明らかにする。
【研究実施計画】 令和2年度から聴取実験のために音声録音を行ってきた。令和5年度にも継続して追加録音および日本語習熟度による知覚の差について聴取実験を行った。その成果は日本音響学会(2024年春季大会)で報告している。また、関連する内容として、初級レベルの学習者における発音について英国日本語教育学会(2023年9月)でも報告した。令和5年度に得たデータを分析した結果、学習時間に関する影響については、先行研究と異なる結果が得られた。令和6年度は、令和5年度に行った追加録音のデータを用いて音響分析を継続し、異聴の原因となる音響特徴量を明らかにする。また、引き続き、音声合成を用いた実験に向け、調整を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和2年度、令和3年度は中国語母語話者を対象とした音声録音および聴取実験を予定していたが、新型コロナ感染症の影響により対象者が来日できず、どちらも実施が難しくなったことから、調査・実験の総合的な見直しが必要となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は令和5年度に得られた追加のデータから音響分析を継続し、合成音声を用いた実験が実施できるように調整を行う予定である。
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Report
(4 results)
Research Products
(2 results)