Project/Area Number |
20K13255
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 03070:Museology-related
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Research Institution | Hokkaido Museum |
Principal Investigator |
鈴木 あすみ 北海道博物館, 研究部, 学芸員 (60823945)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 哺乳類標本 / 博物館資料 / データベース / GIS |
Outline of Research at the Start |
哺乳類の標本コレクションは自然史系の研究者のみならず、考古学や民族学の分野にも応用される貴重な資料であり、その充実は社会にとって大きな恵みをもたらす。一方で、哺乳類の捕獲は法律による規制があるため、捕獲に基づく収集を行うことは難しい現状にある。本研究では、北海道産の小型哺乳類を対象とした「哺乳類標本」の収集傾向について、現地調査に基づいた地域共通の哺乳類標本データベースを作成し、地理情報システム(GIS)を用いて、標本の収集地域および収集年代の分布特性を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
小型哺乳類標本の収集地域および収集年代の分布特性を明らかにすることを目的に、以下の調査を進めている。北海道産の小型哺乳類を対象とし、冷凍遺体から博物館標本までを含めた「哺乳類標本」の収集傾向について、現地調査に基づいた地域共通の哺乳類標本データベースを作成することを第1段階とする(1.小型哺乳類標本を対象とした現地調査、および2.汎用性の高いデータベースの作成およびインターネットを利用した共有化)。 その後、地理情報システム(GIS)を用いた解析を行い、検証を行うことを第2段階としている(3.本研究により得られたデータの時空間解析、および4.収集・登録・利活用の検証)。 本研究により、博物館等による拾得遺体の収集の効率化、市民および博物館関係者による標本利用の活性化に貢献することが期待される。 2022年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により現地調査の実施は少数にとどまったものの、ネズミ類・トガリネズミ類・コウモリ類の標本のデータの収集を行い、一定の成果を得ることができた。現地調査と並行し、「2.汎用性の高いデータベースの作成およびインターネットを利用した共有化」「3.本研究により得られたデータの時空間解析」に使用する日本産哺乳類のデータの整理を行ったほか、博物館学に関する文献調査を行った。また、引き続き既存データベースに関する研修および学会等への参加を通じ、ニーズの調査などの情報収集と技術面での情報収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度は、「1.小型哺乳類標本を対象とした現地調査」を主として研究を遂行する予定であったが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により、出張計画に支障が生じたため、調査回数が計画よりも少数に留まった。現地調査の代替として、オンライン公開情報を利用したデータの収集を行ったが、これまでに調査が行えなかった部分の現地調査を行う必要が生じている。 学会等のコミュニティにおいて、情報提供のよびかけを行うなどの活動を行った。また、「2.汎用性の高いデータベースの作成およびインターネットを利用した共有化」「3.本研究により得られたデータの時空間解析」については、データベースに使用するデータの整理が進んでいる。以上の状況により、一定の進捗がみられたものの当初計画の内容を十分遂行できていないため、「やや遅れている」区分とした。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年は種々の制限が緩和されることが想定されるため、現地調査を優先的に実施する。これまでの呼びかけにより収集した情報に基づき、標本数の多い機関を優先して調査を進め、解析に必要な一定数の標本データの収集に努めたい。データの収集後は、GISを用いた解析を行い、報告予定である。また、標本の利活用のための教育普及事業についても実施する。
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