Project/Area Number |
20K16543
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52010:General internal medicine-related
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
山田 徹 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (90844366)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | 横隔膜エコー / POCUS / 測定方法 / 基準値 |
Outline of Research at the Start |
横隔膜機能不全は呼吸不全や人工呼吸器離脱困難の一因となるが、その評価法は普及していない。その主な理由はGold standardである経横隔膜圧差計測法の侵襲性が高く、施行可能な施設も少ないためである。横隔膜エコーは簡便・低侵襲性で感度・特異度とも9割前後と高く代替方法になりうるが、その基準値となる健常者のデータは乏しい。また主な計測方法も2種類あり、どちらがより有用かも不明である。本研究では日本人健常者を対象に横隔膜エコーを行い、2種類の計測方法と年齢・性別・身長・体重・呼吸機能などを同時に評価し、横隔膜エコーにおける基準値と測定方法を確立することが目的である。
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Outline of Annual Research Achievements |
合計3施設で健常人112名の横隔膜エコーのデータ収集を終え、結果の解析を行い、2本の英文論文発表を行った。1本目は健常アジア人を対象とした過去最大規模の横隔膜エコーの基準値を示した論文である。結果としてアジア人の横隔膜の厚さは欧米人より薄く、横隔膜の厚さはBMIと相関することが明らかになった。そのため平均BMIの高い欧米人の横隔膜エコーの基準値をアジア人に当てはめることは適切でない可能性が明らかになった。しかし横隔膜の厚さの呼吸による変化率はこれらの影響を受けないため、平均BMIの異なる人種間でも比較が可能な可能性が示唆された。 2本目の論文は、健常アジア人の横隔膜エコーの計測項目のうち、厚さ、厚さの変化率、横隔膜ドームの動きのどれが最も最大吸気圧、最大呼気圧と関連するかを示した論文であり、過去最大規模の前向き研究である。健常成人において、深呼吸時の横隔膜ドームの動きの変化量は、最大吸気圧、最大呼気圧それぞれと関連がみられた。しかし横隔膜の厚さの変化率は最大吸気圧、最大呼気圧のいずれとも関連は認められなかった。また性別、年齢、BMIはこれらに影響を及ぼす因子であったが、身長は影響を与えなかった。 また横隔膜エコーのレクチャーとハンズオントレーニングを開催した。これまでに2023年8月、12月と2024年2月の計3回開催しており、約60名の参加者がトレーニングに参加した。 現在3本目の年齢と横隔膜機能についての論文を執筆中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍により研究開始年度の2020年度から2年間研究が開始できなかったが、その後再開し上述の通り2本の英文論文発表と、計3回の教育コース開催を行った。まだ発表すべき解析結果があり、現在3本目の論文を執筆中である。2023年度中に投稿まで間に合わなかったため、1年延長申請を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
データ収集、解析までは完了しているため、2024年度中に3本目の論文を投稿しアクセプトされることを目指す。論文は合計3本で終了予定である。
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