Cognitive impairment in remitted bipolar disorder
Project/Area Number |
20K16662
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52030:Psychiatry-related
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
豊島 邦義 北海道大学, 医学研究院, 助教 (00802414)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 双極性障害 / 認知機能 / 認知機能障害 / 事象関連電位 / 主観的認知機能 / COBRA |
Outline of Research at the Start |
双極性障害では、気分が安定した後にも認知機能障害が残存し、様々な場面で生活に支障をきたすことが知られている。認知機能は気分症状の影響を受けやすいため、本研究では気分症状の安定した時期に、事象関連電位、神経心理学的検査、主観的認知機能評価等をおこない、双極性障害の認知機能障害を多角的にとらえることを目的とした。本研究は、双極性障害の認知機能障害に対する新しい治療法の開発に寄与しうるものと考えている。
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Outline of Annual Research Achievements |
双極性障害は、躁状態、うつ状態などの病相を繰り返す、重篤で慢性かつ再発性の精神疾患である。躁病相あるいはうつ病相において、仕事や対人面といった社会機能の低下を認めることは以前より指摘されているが、気分症状のない症状寛解期においても、社会機能が十分に回復せず、いわゆる、「症状寛解と機能回復のずれ」が臨床場面で観察されることは少なくない。近年の知見の集積により、双極性障害では認知機能障害が、この「ずれ」と関連していることが明らかとなってきた。 双極性障害の症状寛解期では、視覚学習、社会認知、処理速度、MATRICSコンセンサス認知機能評価バッテリー総合スコアにおいて、有意な機能低下を認めたと報告されるなど、客観的認知機能障害を呈することが知られている。さらに症状寛解期において、これらの客観的認知機能のみならず、主観的認知機能も障害されることが報告されている。このように、双極性障害では症状寛解期でも認知機能障害を呈するため、適切な維持療法および入念な心理社会的アプローチが必要であることが指摘されている。近年、症状寛解期における認知機能障害は、社会機能の障害との関連が注目されており、双極性障害の治療ターゲットとして認知機能障害を捉えることが重要と考えられるようになってきた。現在、認知機能障害は、双極性障害患者の機能回復と生活の質を向上させるための新しい治療標的となっている。 本研究では、双極性障害症状寛解期における認知機能障害と事象関連電位、病識、社会機能との関連についての横断研究を行い、認知機能障害と関連する因子について、探索的検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究により、患者のQOLとの関連においては、客観的認知機能よりも主観的認知機能との関連が強いことが示された。QOL向上に寄与する知見を得るためには、可及的速やかに、主観的認知機能障害の病態解明および治療法の開発を目的とした研究を開始する必要がある。しかし、当初研究は横断研究であったため、因子間の因果関係について結論づけることができず、病態解明に迫ることは困難であった。このため、今後は縦断研究を行う予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(32 results)
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[Journal Article] Structural equation modeling approach to explore the influence of childhood maltreatment in adults.2020
Author(s)
Toyoshima,K., Inoue,T., Masuya,J., Fujimura,Y., Higashi,S., Tanabe,H., Kusumi,I.
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Journal Title
PLoS ONE
Volume: 15(10)
Issue: 10
Pages: 0239820-0239820
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access
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