吸入麻酔薬と近赤外線の併用は高齢モデルにおいて心保護効果を増強するか?
Project/Area Number |
20K17814
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 55050:Anesthesiology-related
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
木下 倫子 徳島大学, 病院, 助教 (90532218)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 吸入麻酔薬 / 近赤外線 / 心筋保護 / 近位赤外線 / 心保護 / 虚血再灌流 / 心筋梗塞 |
Outline of Research at the Start |
動物実験では麻酔に用いる吸入麻酔薬は心筋梗塞を減らす作用が認められる一方、臨床では動物実験ほどの強い効果が見られないのは、高齢者が多いことも一因と考えられる。加齢は虚血性疾患と密接に関連しているため、高齢者においても心保護効果を発揮できるかどうかは重要な課題である。 近年、近赤外線は心筋梗塞サイズを減らして心筋保護効果を発揮することが報告されている。本研究では高齢の動物で吸入麻酔薬と近赤外線照射の組み合わせが心筋保護効果に及ぼす影響およびその作用機序について検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、吸入麻酔薬と近赤外線照射の併用が、高齢マウスの心筋虚血再灌流モデルにおいて、それぞれ単独の保護効果よりも強い保護効果を発揮するか探索することであった。過酸化水素を用いた酸化ストレス実験を行なったところ、初代培養の心筋細胞では、ストレスが大きくコントロール群と介入群の双方にて実験遂行が不可能であった。そこで、血管内皮細胞を用いて実験を遂行することとしたところ、吸入麻酔薬を加えた群ではコントロールと比較して、酸化ストレスに対する生存率が高かった。また、近赤外線を照射した群では、コントロールと比較して、酸化ストレスに対する生存率が高かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
血管内皮細胞を使用して、過酸化水素を用いた酸化ストレス実験を行っている。 心筋細胞では酸化ストレス実験にて細胞の生存率が低く、実験の遂行ができなかった。しかし、血管内皮細胞は酸化ストレスに対しても生存率が高く、実験の遂行に適切であることがわかり、その後順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
血管内皮細胞に対して過酸化水素を用いて酸化ストレスを与えたところ、吸入麻酔薬を加えた群ではコントロールと比較して、酸化ストレスに対する生存率が高かった。近赤外線を照射した群では、コントロールと比較して、酸化ストレスに対する生存率が高かった。過酸化水素の濃度、近赤外線のエネルギー、麻酔薬の濃度を調整した上で、組み合わせの効果があるかどうかを検討する。
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Report
(4 results)
Research Products
(5 results)