Project/Area Number |
20K19613
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59030:Physical education, and physical and health education-related
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Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
田邊 弘祐 帝京平成大学, 人文社会学部, 助教 (00847402)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 子ども / 高校生 / 仮眠 / 仮眠欲求 / 昼寝 / 睡眠 / 教育生理学 / 学校保健学 / 発育発達学 / 生体リズム / 社会的時差ボケ / 実行機能 |
Outline of Research at the Start |
本研究では,「子どもの睡眠・覚醒に関わる諸問題を改善させる方法として,学校現場での仮眠実践が有効であるか否か」を明らかにするために,3つの仮説を検証する. 【仮説①】学校現場での短期的な仮眠実践は,午後の眠気を低減させ,実行機能を改善させる. 【仮説②】学校現場での長期的な仮眠実践は,午前・午後の眠気を低減させ,実行機能を改善させる. 【仮説③】学校現場での長期的な仮眠実践は,社会的時差ボケ[平日と休日における睡眠・覚醒(就床・起床)リズムの乱れ]を解消させる. 本研究の成果は,子どもの生活リズムの夜型化・乱れがもたらす睡眠問題とそれらに起因される学校現場での諸問題の改善に繋がる解決方策となりうる.
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Outline of Annual Research Achievements |
子どもの睡眠問題を指摘する報告は、古今を問わず枚挙にいとまがない。それにも関わらず、抜本的な解決方法は、未だ確立されていない。本研究では、「子どもの睡眠・覚醒に関わる諸問題を改善させる方法として、学校現場での仮眠実践が有効であるか否か」を明らかにすることが目的である。各年度の研究計画は、令和2年度:予備調査、令和3年度:短期的な仮眠の効果検証、令和4年度:長期的な仮眠の効果検証であった。しかしながら、新型コロナウイルスの感染拡大により、学校現場での調査を実施することができなかった。このような事情から、現場での実践を後押しするエビデンスを得るために、子どもの睡眠状況と仮眠に対する意識の実態を調査した。対象は、調査への同意が得られなかった者、性別でその他と回答した者を除いた4,833名(男子2,733名、女子2,100名)であった。その結果、「学校のお昼休みの時間に、仮眠ができる機会や環境があったら、仮眠したいと思いますか?」の設問に対して、「はい」と回答した生徒は男子1,900名(71.8%)、女子1,553名(75.5%)、「いいえ」と回答した生徒は男子745名(28.2%)、女子503名(24.5%)であった。さらに、「はい」と「いいえ」の回答者の割合を適合度の検定で比較した結果、男女ともに「はい」と回答した生徒の割合が有意に多いことも確認できた。このような結果を基に、研究協力者や研究協力校との打ち合わせを重ねたが、学校現場での仮眠の効果検証を実施するに至らなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
事前に研究協力の承諾を得ていた学校現場での仮眠の効果検証を実施することができなかったため、進捗状況は「遅れている」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度は、関連学会で発表した質問紙調査の内容を論文化し、学術雑誌への掲載を目指す。また、学校現場での仮眠実践に関しては、研究計画の修正を余儀なくされており、当初予定していた対象者を高校生から中学生や大学生に変更する、もしくは中止も視野に入れて検討を進めている。
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