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血漿タンパク成分による老齢ザルの若返り法の開発

Research Project

Project/Area Number 20K20497
Research Category

Grant-in-Aid for Challenging Research (Pioneering)

Allocation TypeMulti-year Fund
Review Section Studies on the Super-Aging Society
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

中村 克樹  京都大学, ヒト行動進化研究センター, 教授 (70243110)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 今村 公紀  京都大学, ヒト行動進化研究センター, 助教 (80567743)
春日 健作  新潟大学, 脳研究所, 助教 (70547546)
Project Period (FY) 2020-07-30 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥25,870,000 (Direct Cost: ¥19,900,000、Indirect Cost: ¥5,970,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2021: ¥14,040,000 (Direct Cost: ¥10,800,000、Indirect Cost: ¥3,240,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Keywords老化 / 血漿タンパク / 若返り / サル
Outline of Research at the Start

ヒトに近縁なサル類(コモンマーモセットとニホンザル)を対象として、TIMP2およびNMNといった血漿タンパクを老齢個体に投与する。投与前後で、運動機能(独自に開発したビデオシステムを活用し、3次元的運動を計測)、認知機能(逆転学習課題・空間記憶課題・視覚性再認課題等を用いて、前頭連合野・頭頂連合野・側頭連合野の機能を評価)、脳機能(MRIおよび脳波を用いる。また、他大学との共同研究でPETの活用も検討)を比較する。

Outline of Annual Research Achievements

1)個体の老化の客観的指標となる細胞増殖能の評価:コモンマーモセットの加齢に伴う細胞特性の変化について、皮膚線維芽細胞の増殖能に着目して検証を行った(新生児~老齢:14個体)。老齢のマーモセット4個体について、TIMP2投与前後での線維芽細胞の増殖能を比較解析したところ、TIMP投与前でも若齢個体と同程度の増殖能を示す1個体(投与前:13歳10か月齢、投与後:14歳9か月齢)では細胞増殖に変化は認められなかったのに対し、投与前の時点で細胞増殖が著しく低下していた3個体(投与前15歳11か月齢:投与後18歳6か月齢、投与前17歳2か月齢:投与後18歳3か月齢、投与前18歳9か月齢:投与後21歳10か月齢)では増殖能の亢進が観察された。
2)血液採取:内側側頭葉にAβ43シードを注入したマーモセット2頭、内側側頭葉にAβ42オリゴマーシードを注入したマーモセット6頭、およびシード注入のないマーモセット2頭から採取した血漿および脳脊髄液中のAβ40、Aβ42を定量した。特にAβ42オリゴマー注入前後で検体を採取し得た5頭のうち3頭では、注入前に比べ注入後3か月で脳脊髄液Aβ42/Aβ40比の低下を認め、そのうち1頭では注入後6か月後、9か月後とさらに低下を認めた。今後、脳組織でのAβ沈着との相関を解析予定である。
3)認知機能評価:マーモセット6個体でGO/NO-GO課題を訓練し、若齢個体と老齢個体における成績を比較している。現在のところ老齢個体での成績が若齢個体と匹敵するものであり、差が認められていない。4)脳機能評価:様々な年齢のマーモセット脳のMRI画像を取得して比較している。5)骨密度測定装置(DXA)を用いた骨密度・体脂肪率等の評価:年齢による骨密度の減少が見られることが明らかになった。6)運動機能評価:老齢個体で活動量が低下している傾向が認められた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

認知機能の評価を実施する目的であったが、老齢個体の認知機能が若齢個体と遜色なく、タンパクの効果を検討できていないため。別の認知課題を検討する必要がある。また、非常に高齢の個体が体調を崩し、安楽殺を実施しなければならなかったため。

Strategy for Future Research Activity

上述の6つの項目を中心として、タンパク投与前のデータ取得を終えた個体から、順番にタンパク投与を開始していく。特に、全体的な活動量・細胞増殖能でどのような変化が見られるのかを重点的に解析する。引き続き、分担研究者の今村公紀博士に、細胞増殖能の評価を推進してもらう。分担研究者の新潟大学春日健作博士に、血液・脳脊髄液成分を分析してもらう。脳機能の評価に関しては、鴻池菜保博士にMRI計測と脳波実験で協力してもらう。新潟大学の伊藤浩介准教授にも協力を依頼して、脳波を用いた脳機能計測では、物質投与の前後において、視覚刺激(同種他個体の顔写真等)および聴覚刺激(純音や他個体の鳴き声等)に対する誘発電位の大きさや潜時などを、投与前後で比較する。

Report

(4 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • 2021 Research-status Report
  • 2020 Research-status Report
  • Research Products

    (2 results)

All 2024 2023

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 飼育下におけるコモンマーモセットの体組成2024

    • Author(s)
      三輪美樹, 鴻池菜保, 中村克樹
    • Organizer
      第13回日本マーモセット研究会
    • Related Report
      2023 Research-status Report
  • [Presentation] コモンマーモセットにおける同属他個体の鳴き声を聴いている間の事象関連パワースペクトルの減少2023

    • Author(s)
      鴻池菜保, 三輪美樹, 中村克樹
    • Organizer
      第46回日本神経科学大会
    • Related Report
      2023 Research-status Report

URL: 

Published: 2020-08-03   Modified: 2024-12-25  

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