Cultivation of oysters free from norovirus contamination
Project/Area Number |
20K20637
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Pioneering)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 64:Environmental conservation measure and related fields
|
Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
渡部 徹 山形大学, 農学部, 教授 (10302192)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 尚之 国立保健医療科学院, その他部局等, 主任研究官 (70770014)
西山 正晃 山形大学, 農学部, 准教授 (10802928)
|
Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥25,870,000 (Direct Cost: ¥19,900,000、Indirect Cost: ¥5,970,000)
Fiscal Year 2022: ¥10,920,000 (Direct Cost: ¥8,400,000、Indirect Cost: ¥2,520,000)
Fiscal Year 2021: ¥10,920,000 (Direct Cost: ¥8,400,000、Indirect Cost: ¥2,520,000)
Fiscal Year 2020: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
|
Keywords | 牡蠣 / ノロウイルス / 糖鎖 / 遺伝子マーカー / 安心・安全な養殖 |
Outline of Research at the Start |
本研究では,ノロウイルスを蓄積しない性質を有する牡蠣を選んで養殖することで,絶対的に安心・安全な牡蠣を生産する新たな構想のもとで挑戦的研究を実施する。まず,胃腸炎患者由来のノロウイルス株による牡蠣の汚染実験を行い,「ウイルスを蓄積しない牡蠣」を選別する。ノロウイルスが牡蠣の消化組織に発現した糖鎖に特異的に結合する性質に着目し,汚染実験で選別された「ウイルスを蓄積しない牡蠣」に特有な糖鎖の発現様式や発現量を明らかにする。さらに,その糖鎖の発現に関わる遺伝子を特定する。将来的に,この遺伝子をマーカーに用いて「ウイルスを蓄積しない牡蠣」をあらかじめ判別することで,ウイルスフリーな牡蠣養殖を目指す。
|
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に実施したノロウイルスGII.2およびGII.4による牡蠣の汚染実験で,ウイルス非検出の牡蠣個体とウイルス蓄積量が多い個体を選択し,それらの個体の中腸線に存在する糖鎖をレクチンアレイを用いて分析を行った。その結果,ノロウイルスGII.2蓄積量が多い個体と少ない個体で,蛍光強度が有意に異なるレクチンはなかった。ノロウイルスGII.4で汚染した牡蠣では,95種のうち2種のレクチン(DISCOIDIN I,GAL2)の蛍光強度に有意差があり,いずれのレクチンについてもウイルスを多く蓄積した個体で蛍光強度が低かった。当初の仮説とは異なるが,体内に特定の糖鎖構造が少ない個体の方がウイルスを蓄積できる可能性が示された。 この結果の再現性を調べるために,昨年度と同様の方法によって牡蠣を人為的に汚染する実験を実施した。その実験には,昨年度検討した遺伝子型GII.2、GII.4の他に,養殖牡蠣から検出される事例が多いGII.17を新たに加えた。さらに,牡蠣のロットによる影響を確認するために,同じウイルス株を用いた実験を3回反復して実施した。その結果,3回の実験に共通して,牡蠣はノロウイルスGII.2とGII.17を蓄積しやすく、GII.4を蓄積しにくい傾向があった。また,24時間の浄化処理をしてもウイルスに汚染する前の状態にまでは浄化できないことから,牡蠣とウイルスの強い結合が確認できた。ノロウイルスGII.17は,GII.2よりも牡蠣から除去されにくいことも分かった。なお,ノロウイルスの蓄積と牡蠣の成長度(中腸線の重量)には関係が無かった。 現在,上記の実験で得られたノロウイルスGII.17およびGII.2に蓄積されやすい牡蠣個体と,それぞれのウイルスを蓄積しなかった個体について,レクチンアレイを用いた糖鎖の分析を再度試みている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス流行の影響と研究支援者雇用の遅れを原因とする前年度からの遅れが続いている。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究期間を1年延長して,研究の遅れを挽回する。
|
Report
(3 results)
Research Products
(13 results)
-
-
-
-
-
[Journal Article] Interlaboratory evaluation of a method for quantification of norovirus RNA as an alternative use for ISO 15216-1:2017 to conduct Japan baseline survey of oysters2021
Author(s)
Imamura, S., Shibata, S., Kishine, M., Kushida, A., Uema, M., Noda, M., Zou, B., Kawasaki, C., Miura, T., Fukunaga, Y
-
Journal Title
Foodborne Pathogens and Disease
Volume: 18(5)
Issue: 5
Pages: 331-336
DOI
Related Report
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-
-