Research Project
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (A))
死因は公衆衛生政策の根幹を成す人口学的情報であるが,一部の発展途上国では地域全体を網羅する死因情報に大きな不確実性が残る.そこで,親族に対して聞き取り調査を行い,故人の症状や病歴などから死因を特定する口頭剖検が用いられている.本研究課題では,症状を表す変数と人口学的変数の相違性を考慮に入れた口頭剖検のための統計手法を新たに考案する.さらに,実際の聞き取り調査データを用いて既存アプローチとの比較を行い,死因分布の推定精度がどの程度向上するのかを明らかにする.