親と暮らしていた脳性麻痺者のひとり暮らしとしての自立生活実現過程に関する研究
Project/Area Number |
21530630
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Social welfare and social work studies
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
安田 美予子 (三毛 美予子) 関西学院大学, 人間福祉学部, 教授 (40340913)
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Project Period (FY) |
2009 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2011: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2010: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 障害者 / 脳性麻痺者 / 自立生活支援 / ソーシャルワーク / ストレングス / 個別化 / パワー / 質的研究 / ストレングス・モデル / パーソン・センタード / エスノグラフィ / 自立生活 / 自立生活実現過程 / 障害者福祉 / 個別性 / 主体性 / 質的調査法 |
Research Abstract |
本年度は、脳性麻痺者のひとり暮らしとしての自立生活実現過程における社会福祉支援者の支援を質的研究によって解明し、ソーシャルワークの観点から考察した研究成果を3つ発表した。 そのひとつは、脳性麻痺者本人の自助を原則に、障害者ピアサポートと本人のプロセスのコントロールを重視した「セルフマネジメント型」という方法が適用された支援のありようである。ソーシャルワークの個別化原則に基づくアセスメントと支援計画立案・実施が欠如していたゆえに、この方法が用いられたこと、および、その背景をも示した。さらにこの結果を、ストレングスモデルに基づくアセスメント、および、自立生活理念による支援への影響という観点から考察した。 2つめの研究では、本人に対して不適切なパワー行使を伴った関わりをしていた支援者が、自立生活に移行する過程をともに経験するなかで、知的障害者分野で提唱されつつある「本人中心」を価値化する様を明らかにした。この結果を、クリティカル・ソーシャルワークや、坪上宏(1983)によるソーシャルワーカーと利用者の関係を表す「一方的関係」「循環的関係」という概念によって、考察した。 3つめは、社会福祉支援者による自立生活支援の方法として「セルフマネジメント型」とともに見いだした「支援者支援型」という2つの方法について、双方成立の背景、特徴、違い等を記した研究である。 実証的な研究成果の蓄積が皆無に等しい当該分野において、それぞれの研究成果は障害者の自立生活支援をソーシャルワークと関連づけながら明らかにした実証的研究であり、本研究課題の目的のひとつである、障害者の自立生活実現過程におけるソーシャルワークの方法に関する知識の創造に寄与できた。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)