Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Research Abstract |
本年度は下記の通り,前年度調製したDNA結合金ナノ粒子(GNP)によるナノ構造構築に注力した。当初の計画に挙げていた,DNAオリガミとの組合せについては,構造設計上の問題と予算上の限界のため,報告すべき結果を得るまでには至らなかった。 1) DNA結合金ナノ粒子による組織体形成 金ナノ粒子(GNP)表面にアルカンチオールで自己組織化単分子膜(SAM)を形成させたのち,チオール末端を有するDNAを反応させることにより,GNPの二つの「極」部分にだけDNAが導入された結合体を調製した。今年度は,被覆させるアルカンチオールとして,11-mercaptoundecanoic acid (MUA)と4-mercaptophenylacetic acid (MPAA)の混合物を使用することにより,「極」部分の形成が促進され,DNAの導入効率二組織体形成率が向上することが確認された。また,組織体構築に当たっては,T-motifおよびDX(ダブルクロスオーバー)モチーフを使用することにより,直線性の高い金ナノ粒子の1次元配列化が達成された。さらに,四叉路形成するHolliday junction構造を利用した場合には,正方形格子状に金ナノ粒子が二次元配列化した構造を形成することにも成功した。 2) 金ナノ粒子に所定本数のDNAを導入した結合体によるナノ粒子集合構造の調製 前年度に報告した方法により調製したGNPに1-3本の所定本数のDNAを導入した結合体を用いて,金ナノ粒子が2~4個集合した構造を作成することに成功した。 上記のGNP/DNA結合体からなる集合体はそれらが解離する配列のDNAの存在による解離が認められたことから,DNAを高感度で検出するデバイスを構築する要素技術となることが期待できる。
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