肺癌特異的αβT細胞受容体遺伝子を導入したγδT細胞を用いた肺癌のCTL治療
Project/Area Number |
21659327
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Thoracic surgery
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
深見 武史 The University of Tokyo, 医学部附属病院, 助教 (40396742)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安元 公正 産業医科大学, 医学部, 教授 (30150452)
花桐 武志 産業医科大学, 医学部, 准教授 (30299614)
竹之山 光広 産業医科大学, 医学部, 講師 (10309966)
垣見 和宏 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (80273358)
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Project Period (FY) |
2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2009: ¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
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Keywords | 肺癌 / αβT細胞受容体 / 遺伝子導入 / CTL / γδT細胞 / 免疫細胞治療 |
Research Abstract |
免疫療法は新たな治療法のひとつとして期待されているが、現状では十分な効果を得るには至っていない。肺癌患者において、腫瘍抗原に対するアビディティの高いCTLを樹立することは非常に困難であることが知られている。アビディティの高いCTLからTCR遺伝子をクローニングして、レトロウイルスベクターを用いて患者の末梢血のリンパ球に導入して腫瘍特異的CTLを作製し、細胞移入治療を実現することを目的として本研究を実施した。肺癌患者の腫瘍組織から肺癌細胞株F1121Lを樹立し、手術時に採取・凍結保存していた自己のリンパ節リンパ球と共培養を繰り返すことにより癌精巣抗原であるKK-LC1をHLA-B15拘束性に認識するCTLクローンH1/10を樹立した。TCRα鎖およびβ鎖をクローニングし、翻訳効率の高いlinkerである2AでTCRα鎖(Vα1)とTCRβ鎖(Vβ19)をつなぎ、PHXレトロウイルスベクターに組み込んだ。末梢血からPBMCを採取しゾレドロン酸とIL-2で刺激してγδT細胞を増殖させ、これに上記TCRαβ遺伝子のみを導入した。KK-LC1陽性のF1121LおよびをKK-LC1ペプチドをパルスしたF1121-EB-virus transformed B cellに特異的に傷害活性とサイトカイン産生を示し、この反応は抗MHC class I抗体添加により阻害された。さらにSCID mouseを用いて、TCRαβ-CD8移入γδT細胞の養子免疫モデルを作成し、抗原特異的なin vivoでの腫瘍増殖抑制効果が得られた。肺癌患者末梢血からPBMCを採取し、5μMのゾレドロン酸と1000IU/mlのIL-2を用いてγδT細胞を培養し、15名の肺癌患者にγδT細胞移入治療を実施した。この研究成果をもとに、今後肺癌特異的CTL由来のTCRを患者末梢血γδT細胞に導入し、肺癌に対する細胞治療法を開発する。
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Report
(1 results)
Research Products
(18 results)