多光子励起顕微鏡と量子ドットを用いたANCA関連血管炎の腎臟イメージング解析
Project/Area Number |
21790377
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Experimental pathology
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
長尾 朋和 Chiba University, 医学(系)研究科(研究院), その他 (90451757)
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Project Period (FY) |
2009 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2011: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 免疫学 / ANCA関連血管炎 / 糸球体腎炎 / 量子ドット / 自己抗体 / 好中球 |
Research Abstract |
1.多光子励起顕微鏡を用いたマウス腎糸球体観察法の確立 昨年度作製法を確立したmaMPOを量子ドット(Qdot)で標識したもの(maMPO-Qdot)を調製し、簡易的に倒立型蛍光顕微鏡で、maMPO-Qdot投与後におけるその腎臓内分布を凍結切片上で観察。その結果、微弱ながら腎臓におけるmaMPO-Qdotの蛍光を観察したが、傾向強度は微弱であった。そこで現在、量子ドット以外に通常の有機蛍光化合物も利用したmaMPOをラベリングしたmaMPOの生体内分布を継続中。 2.maMPOの腎炎誘導活性評価 maMPOとLPSの併用によるC57BL/6マウスの半月体性糸球体腎炎モデルについて、腎臓切片のHE染色・PAS染色・蛍光免疫染色、腎臓中のmRNA発現の定量PCR解析を行った。その結果、LPSの単独投与によって、主に好中球と考えられるGr-1+細胞の糸球体への浸潤が見られたが、maMPOの単独投与ではそのような変化が見られなかった。また、好中球、マクロファージの浸潤に関与する接着分子ICAM-1、ケモカインKC、MCP-1などの腎臓におけるmRNA発現を検討したところ、LPSの投与によって有意に増加することを確認した。従って、LPSによる好中球浸潤に加え、maMPO投与による好中球の活性化が血管傷害の主たる原因であることが推察された。 3.In vitroにおける糸球体血管内皮細胞、maMPO、好中球の相互作用 maMPOによる糸球体血管内皮細胞の直接的活性化メカニズムに関わる新規抗原分子Moesinを同定し、maMPOがMoesinに交差反応で結合。血管内皮細胞に活性化シグナルを伝達している事を明らかにした。
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Report
(2 results)
Research Products
(22 results)