大腸癌間質由来のmicroRNAの臨床的意義の解明と機能解析
Project/Area Number |
21791295
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
永原 誠 Kyushu University, 大学病院, 医員 (00447476)
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Project Period (FY) |
2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2009: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 大腸癌 / 腫瘍間質 / microRNA / microarray |
Research Abstract |
近年、標的遺伝子の翻訳を制御する22塩基前後のsmall RNAであるmicroRNA(miR)が注目されている。miRは様々な遺伝子翻訳を制御することで発癌、癌進展に寄与することが明らかとなった。一方、癌細胞の周囲環境、つまり癌間質での遺伝子発現が癌細胞そのものの進展を制御するエビデンスが近年盛んに報告されているが、癌間質のmiRが癌細胞に対してどのような働きをするかは明らかとなっていない。本研究では癌特異的分子機構解明のため癌間質におけるmiR発現を調べることとした。まずLaser microdissection法を用いてRNAを抽出した。次にmiRマイクロアレイ(Agilent : 15K)を施行し、正常大腸腺管、正常大腸間質に比較して大腸癌細胞、癌間質において発現差を示すmiRプロファイルを調べた。その結果、癌間質で特異的に低発現であったmiRはlet-7, miR-17, miR-18, miR-20など21個で、逆に高発現であったのはmiR-192, miR-194など4個であった。これらのmiR発現と臨床病理学的因子の関係を調べたところ、16個のmiR発現量がリンパ節転移の有無と有意な関連を示した。本研究により癌間質におけるmiR発現プロファイルの変化が癌浸潤に関与することが明らかになった。今後はこれらのmiRがどのような標的遺伝子の発現を制御することで癌進展を制御するのかをあきらかにしていく必要がある。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)