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ヒト尿管におけるβ-アドレナリン受容体サブタイプの発現とその機能について

Research Project

Project/Area Number 21791498
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Urology
Research InstitutionHamamatsu University School of Medicine

Principal Investigator

大塚 篤史  浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (90362201)

Project Period (FY) 2009 – 2010
Project Status Completed (Fiscal Year 2010)
Budget Amount *help
¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2010: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Keywordsヒト / 尿管 / β3-アドレナリン受容体 / β-アドレナリン受容体 / 尿路結石症 / 尿管結石症 / 薬物療法
Research Abstract

日常診療で度々遭遇する尿管結石症は、その疼痛のために社会生活を制限されるばかりでなく、時として腎盂腎炎・腎不全などの重篤な合併症をきたす疾患である。現在、自然排石を期待する保存的治療等の目的でNSAIDsなどの薬物治療が行われているがその効果に十分なエビデンスはなく、自然排石促進作用や疝痛発作抑制作用を有する薬剤の開発が急務とされている。そこで、選択的β-アドレナリン受容体作動薬が尿管結石症の新たな治療戦略となる可能性を有するか検討した。
ヒト摘出尿管を標本としてRT-PCR法によりβ-アドレナリン受容体の各サブタイプ(β1,β2,β3)のmRNAの発現について検討したところ、いずれのβ-アドレナリン受容体のサブタイプ(β1,β2,β3)も尿管組織に発現していることが確認された。次いで、ヒト摘出尿管の顕微鏡的正常部分のブロックからパラフィン切片を作成し、免疫組織化学染色法を用いてβ-アドレナリン受容体の各サブタイプの発現ならびに局在を同定した。各サブタイプともに尿管上皮細胞ならびに平滑筋細胞での発現を認め、タンパクレベルにおいてもそれぞれの受容体の発現を確認できた。さらに、β-アドレナリン受容体への刺激が尿管平滑筋を弛緩させるか確認するために、ヒト摘出尿管標本を用いて薬理学的実験をin vitroで実施した。非選択的作動薬であるイソプロテレノールに対して濃度依存性に平滑筋切片は弛緩した。現在、β-アドレナリン受容体の各サブタイプに対する選択的作動薬や拮抗薬による作用を確認しているところであり、少なくともβ2-ならびにβ3-アドレナリン受容体作動薬は、それぞれ濃度依存性にヒト尿管平滑筋を弛緩させることが確認されており、研究を継続して実施中である。
以上の研究成果から、β2-あるいはβ3-アドレナリン受容体作動薬が尿路結石症に対する自然排石促進作用や疝痛発作抑制作用を有する薬剤として、臨床応用できうると想定される。

Report

(2 results)
  • 2010 Annual Research Report
  • 2009 Annual Research Report

URL: 

Published: 2009-04-01   Modified: 2016-04-21  

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