土壌水分の初期情報を用いた水文水資源量の準季節予報
Project/Area Number |
21860002
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hydraulic engineering
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山田 朋人 Hokkaido University, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (10554959)
|
Project Period (FY) |
2009 – 2010
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
|
Budget Amount *help |
¥2,678,000 (Direct Cost: ¥2,060,000、Indirect Cost: ¥618,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,274,000 (Direct Cost: ¥980,000、Indirect Cost: ¥294,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,404,000 (Direct Cost: ¥1,080,000、Indirect Cost: ¥324,000)
|
Keywords | 土壌水分 / 準季節予報 / 水文気象 / 全球気候モデル / 極端現象 |
Research Abstract |
本研究は土壌水分の初期情報を用いた水文水資源量の準季節予報スキルの評価を目的としたものである.申請者らのこれまで全球気候モデル(General Circulation Model ; GCM)を用いた研究成果において,土壌水分の湿潤状態は夏の降水量偏差に重要な影響を与える要因であることが明らかにされてきた.一方,地表面以深の土壌水分は初期値の影響(メモリ)が1~2か月間程度持続することが示唆されており,これは大気のメモリ(1~2週間)と比較して極めて時定数の長いものである.これらの研究成果を合わせると,土壌水分の初期情報は1~2か月(準季節)予報の精度向上をもたらす可能性を有するが,これまで科学的噂の範疇を出るものではなかった.本研究において,人工衛星や現地観測により得られたデータと陸面過程モデルを用いて計算される"準観測"土壌水分データを初期値としたGCMによる過去10年間の予報実験を行った結果,準季節スケールの降水量をはじめとする水文水資源量の予報精度がある程度改善されることが判明した.特に,1988年に北米を襲った大旱魃や同地域に大洪水をもたらした豪雨を2週間前以上前から予測するには,土壌水分の初期情報が必要不可欠であるという結果が得られた.
|
Report
(1 results)
Research Products
(13 results)