Project/Area Number |
21905001
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
社会学・心理学
|
Research Institution | 米沢市立関根小学校 |
Principal Investigator |
後藤 学 米沢市立関根小学校, 教諭/教員
|
Project Period (FY) |
2009
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
|
Budget Amount *help |
¥580,000 (Direct Cost: ¥580,000)
Fiscal Year 2009: ¥580,000 (Direct Cost: ¥580,000)
|
Keywords | 割合文章題 / 正比例 |
Research Abstract |
割合文章題を解決するためには関数の指導が有効かどうかを検討するための前段階として,小学校で2変数の変化する量を学習する単元を通して,関数の指導内容や方法について検討した。 この学習活動の後に,再度表にまとめるなどして1つの数値に対応してもう1つの数値が決まることを再認させる学習が必要であることが明らかとなった。学習をしている場面では0対応関係すべて,に意識が向けられて学習しているとは限らないからである。教科書では正比例の様子を表にまとめた後,一方の値が2倍,3倍になるともう一方の値も2倍,3倍になること,片方の値をもう一方の値で割りその値がいつも一定であることを確認している。しかしそれだけでは割合文章題の解決には有効に働かないことが分かってきている。5年時に割合文章題を学習する時に,正比例と割合は一緒に学習し,正比例の性質をそのまま割合の理解に結びつけ活用できるような単元の開発が必要である。 数と計算領域における分数の乗除は以前から高学年で指導されてきているが,定着率が低い学習内容である。学習指導要領での計算の意味や理解の記述の減少にともない,教科書の内容も減り面積図と式の展開がわずかに書かれているだけで理解は相当難しい。また,逆数を使うという手順だけを覚えようとしてもなかなか身にっかない。 そこで数直線を一貫して利用することで正しい立式を行い,かけ算を基準量×倍率=比較量として理解する手立てとすること,既習事項を積み上げた学習過程を組むことで計算方法の自発的な獲得,逆数の存在を認識できることを実際に授業を行い検証した。既習事項の積み上げ,つまり代数的思考の導入によって児童は計算の仕組みを自ら考え発見することが可能となることが明らかになった。
|
Report
(1 results)
Research Products
(4 results)