Project/Area Number |
21906017
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育学・教育社会学
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
田中 孝尚 Kobe University, 附属幼稚園, 教諭
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Project Period (FY) |
2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥580,000 (Direct Cost: ¥580,000)
Fiscal Year 2009: ¥580,000 (Direct Cost: ¥580,000)
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Keywords | 幼小連携 / 学び合い / ファイリングシステム |
Research Abstract |
1研究目的 本校園は、幼小の接続期の5・6歳の子ども達の実態や発達に即したよりよい学習を目指して、毎年継続して取り組んできている。5・6歳児が共に学ぶ学習が定着し、年間を見通した学習の構想、実践、評価システムに成果が見られ、機能してきている。そして、子どもの学び合いにとどまらず、幼小の教師が互いにそれぞれの教師から学び合うことを大事に考えて実践・研究を積み重ねてきた。幼小連携の経験のない教師が交代しても、それまでの成果を積み重ねて幼小連携を継続・発展していけるように、平成18年度には、実践がよく分かる学習計画、記録、評価のフォーマットの見直し、整理、検証を行い、その成果をファイルにまとめ、平成19年度以降の実践者に引き継いだ。このファイリングシステムが効果的に働くか検証し、子どもと共に教師も学び合う幼小連携の継続・発展を支えるファイリングシステムの確立を目的とする。 2研究方法 ・幼小連携経験者に、「平成18年度版幼小連携ファイル」の内容及び、ファイリングシステムの効果に対する知見をアンケートと聞き取り調査により集約する。 ・幼小連携経験者からの知見をもとに、ファイリングシステムを改良する。 3研究成果 ・必要なファイルの内容は「議事録、指導計画、実践記録、評価及び指導計画のリデザイン、1年間の総括」である。幼小の教師がこれらを共に作り、共に検討することで学び合うことができる。 ・ファイルの種類は、ペーパーファイルとデータファイルの2種類である。ペーパーファイルは、幼小の教師の話し合いの時に実践例を取り上げたり説明したりするときに、目で見てすぐに確認できる資料とし効果的に使える。データファイルは、関係書類を準備する際にフォーマットとして効率よく使える。 ・実践者によっては1年間の経験を積むまで、幼小連携及びファイリングシステムの意義を理解しにくく、経験者による引き継ぎの重要性も明らかになった。
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