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小学校理科における児童の探究能力(データの処理と解釈)の育成に関する研究

Research Project

Project/Area Number 21906024
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 教育学・教育社会学
Research Institution茨城県霞ヶ浦環境科学センター

Principal Investigator

宮本 直樹  茨城県霞ヶ浦環境科学センター, 係長

Project Period (FY) 2009
Project Status Completed (Fiscal Year 2009)
Budget Amount *help
¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2009: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Keywords小学校理科 / 探究能力 / 振り子
Research Abstract

本研究の目的は,探究的な学習を通して,データを処理・解釈する能力の分析を行い,児童に有効なデータ処理と解釈能力を育成する指導法を示唆することである。
そこで,本研究では,データを処理・解釈する能力を特に2つの観点(理論負荷性,児童のもつ予想)から関連性を検討することにする。実施は第5学年「ふりこのはたらき」の「おもりの質量の異なる振り子実験」である。
以下に本研究の成果を述べる。実験前の予想の段階において「重いふりこの方が,軽いふりこに比べて1往復する時間が長い」を選択した児童が42.4%,「軽いふりこの方が,重いふりこに比べて1往復する時間が長い」を選択した児童が32.6%,「重いふりこも軽いふりこも1往復する時間は同じ」を選択した児童が25.0%であった。その後,予想をさらに深めるために,「重いおもりと軽いおもりを凝視する」→「重いおもりと軽いおもりを持って重さを実感する」→「重いおもりと軽いおもりの重さを測定する」→「軽いおもりは重いおもりの何倍かを表現する」といった予想のステップを4つ施したところ,実験後の考察において「重いふりこの方が,軽いふりこに比べて1往復する時間が長い」を選択した児童が8.7%,「軽いふりこの方が,重いふりこに比べて1往復する時間が長い」を選択した児童が2.2%に減少,「重いふりこも軽いふりこも1往復する時間は同じ」を選択した児童が84.8%に増加した。
予想を4のステップで行ったことにより,児童にとって予想の根拠が明確になり,そして,十分に実感を伴って実験を遂行したため,データの処理や解釈時に児童のもつ「重いものの方が軽いに比べて速く動く」,といった理論負荷的な考えが生じなかったと考えられる。
射程は狭いがデータを処理・解釈する能力を育成するためには,根拠をもって予想を十分に行わせることやデータを取る回数を増やすことが重要である。

Report

(1 results)
  • 2009 Annual Research Report

URL: 

Published: 2009-04-01   Modified: 2016-04-21  

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