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来場者の観覧行動と感想から見た博物館の展示評価についての研究

Research Project

Project/Area Number 21906031
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 教育学・教育社会学
Research InstitutionKyushu National Museum

Principal Investigator

渡辺 朗子  Kyushu National Museum, 学芸部企画課文化交流展室, 研究補佐員

Project Period (FY) 2009
Project Status Completed (Fiscal Year 2009)
Budget Amount *help
¥570,000 (Direct Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2009: ¥570,000 (Direct Cost: ¥570,000)
Keywords観覧行動 / 展示評価 / 展示の感想
Research Abstract

本研究では、博物館の展覧会/展示の観覧行動を観覧中の感想と併せて調査し、展示評価に影響を及ぼす要因について検討をおこなった。
調査は、研究代表者の勤務する博物館のいわゆる"平常展"で実施した。対象者は、20~70代の10名(男性3名、女性7名)であった。うち女性1名は、大学・大学院で歴史を専攻した"専門家"であった。
観覧に先立って、博物館・美術館への来館経験や、関連する知識の多寡、当該展示を観覧する目的等について質問し、その後自由に展示室内を観覧してもらった。調査を実施した展示室は自由導線であるため、観覧後に観覧順路と感想を併せて記録した。
展示室内の観覧時間は、10名とも1時間以上2時間以内の範囲であった。観覧後の評価としては「満足した」等肯定的な意見が得られた。観覧中の感想の内容は、以下の4種類に大別できた。(1)展示物や解説文、展示方法など展示内容そのものに関わるもの、(2)展示室全体の造りや照明など設備に関わるもの、(3)監視員などスタッフに関わるもの、(4)他の観覧者の様子、である。観覧開始からしばらくは、(2)や(3)、(4)についての感想が多く、時間が経つにつれて展示内容そのものに関わる感想が増えてくる傾向が見られた。"専門家"であってもそうでなくてもこの傾向に違いはなかった。
一般的に、展示施設において"感想"についてアンケート調査をおこなう場合、全体的な印象を、「よかった」「よくなかった」など簡潔な言葉の選択肢を用いて回答してもらうため、具体性のある"感想"を引き出すことは難しい。滞在時間の経過に沿って、来場者の感想の内容が変化していく可能性が本研究により示されたことは意義深いと思われる。
今後、調査対象者を増やす等研究を進め、来場者の展示評価に何が大きく影響するのか、さらなる検討を進めたい。

Report

(1 results)
  • 2009 Annual Research Report

URL: 

Published: 2009-04-01   Modified: 2016-04-21  

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