Project/Area Number |
21906032
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育学・教育社会学
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
塩路 恒生 Hiroshima University, 技術センター, 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥430,000 (Direct Cost: ¥430,000)
Fiscal Year 2009: ¥430,000 (Direct Cost: ¥430,000)
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Keywords | 里山管理 / ビオトープ |
Research Abstract |
○研究目的 広島大学キャンバス中央部の谷あいには統合移転する前から形成されていた里地生態系が残されており、約30種の絶滅危惧種を含む多様な生物が生息・自生している。そこで、本研究では学内の里地生態系を貴重な環境教育の教材と考え、身近な環境に対する教育的効果を高めることができる実践プログラムを開発する。 ○研究方法 キャンパス内生物についてのデータベース資料収集と解説資料作成を行い教材資料とするとともに、季節に応じて観察会等を実施し参加者からのアンケート調査・意見交換などからキャンパスの里地生態系の活用方法・維持管理についての情報を収集する。 ○研究成果 主な活動として、4月に総合科目「東広島キャンパスの自然環境管理」の授業において大学1年生を対象にキャンパスの自然環境の解説と里山管理に関する演習を行い、授業後にアンケート調査を実施した。6月には生態実験園において、東広島自然研究会の一般市民を対象にコウホネ属植物の学習会を行った。さらに、附属幼稚園の年長組を対象に5月に田植え7月に川遊び10月に稲刈りといった自然体験学習を行った。11月には、大学祭企画としてふれあいビオトープにおいて幼稚園児・小学生を対象に「ビオトープで遊ぼう」と題し、水生生物との触れ合い体験企画を行い参加者からアンケート調査を実施した。これらの実施した企画より、自分たちの身近な自然環境についてもっと情報を発信していくことが必要だと実感した。また、アンケート結果より幼児・小学生において現在の生活環境では生き物との触れ合いの機会が乏しいことがわかった,,このような状況のなかでは、キャンパスの身近な自然環境は今後も有効に活用していけると考える。また、調査・収集した資料は、これらの活動において非常に役立つものと思われる。
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