音楽の学力を育てる小学校段階の学習指導のあり方-わらべ歌を教材として-
Project/Area Number |
21907010
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅰ(文科系)
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
廣津 友香 Nara Women's University, 附属小学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥350,000 (Direct Cost: ¥350,000)
Fiscal Year 2009: ¥350,000 (Direct Cost: ¥350,000)
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Keywords | 音楽科 / わらべ歌 / 学力 |
Research Abstract |
小学校段階における音楽の学力を育てる学習指導のあり方について解明するために、小学校音楽の授業構成に視点をおいて授業研究を行った。さらに、音楽の学力を育てる教材としてわらべ歌を使い、教材としてのわらべ歌の可能性を探った。実験授業の対象は、奈良女子大学附属小学校1年生と2年生で、どちらも《林の中から》や《あぶくたった》というわらべ歌を用いて授業を行った。実験授業では、わらべ歌で遊ぶところから学習活動を始め、「フレーズの繰り返し」や「問答」という音楽の構成要素を捉えるという課題ですすめた。分析の結果、授業構成の視点と教材としてのわらべ歌の可能性について、つぎの点が得られた。 まず、授業構成の視点として以下の3点が明らかになった。(1)音楽の学力を育成するには、子どもが音楽の構成要素を知覚・感受できる学習場面を設定する。(2)構成活動に組みなおす学習活動の場をもつことで、知覚・感受したことを音楽の学力として確実に定着させる。(3)学力を育てる教材としてわらべ歌を扱った場合、わらべ歌で遊ぶ時間を十分にとり、その時間も学習活動の1つとして組み込む。教材としてのわらべ歌の可能性については、以下の通りである。わらべ歌は音楽の構成要素が捉えやすく、学習活動の中でわらべ歌の遊びとともに音楽の構成要素に気づかせていくことができるという点から、音楽の学力を育てるための教材として有効であることがわかった。 今後は、幼稚園から小学校、小学校から中学校へと、音楽の学力を育てるための連続した学習指導のあり方についても探る必要がある。
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Report
(1 results)
Research Products
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